「この商品のデメリットは?」「自分の欠点を教えてください」「自社の弱みを分析する」……どれも「よくない点」を表す言葉のように見えるけれど、どう違うんだろう?
私も子供の習い事を選ぶとき、体験教室のパンフレットに「この教室のデメリット」という見出しがあって、「欠点とどう違うんだろう」とふと気になりました。正直なところ、なんとなくニュアンスが違う気はするけれど、うまく説明できなかったんですよね。
この記事では以下がわかります:
・ 「弱み」「欠点」「デメリット」それぞれの正しい意味と定義
・ 日常・ビジネスでの正しい使い分けと具体的な例
・ 間違えやすいポイントと覚え方のコツ
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「弱み」「欠点」「デメリット」の違いを簡単にまとめると

まずは結論から!3つの違いをざっくり整理します。
・ 「弱み」は競合や比較対象と比べたときに劣っている部分・強みの反対を指す言葉
・ 「欠点」はそのもの自体に備わっている不完全な部分・直すべきマイナスの性質を指す言葉
・ 「デメリット」は選択肢を比較したときに生じる不利な点・不利益を指すカタカナ語
3つとも「マイナスの側面」という点は共通していますが、何と比べてのマイナスなのかが異なります。詳しい意味と使い方は、以下で順番に解説します。
「弱み」とは
「弱み」とは、競合や比較対象と比べたときに相対的に劣っている部分、または自分・組織が持つ強みの反対にあたる不得意な部分を指す言葉です。
「弱」は「よわい・劣っている」、「み」は「〜の部分・〜な点」を表す接尾語です。弱みという言葉の特徴は「相対的な比較」が前提になっている点で、他と比べて劣っているという文脈で使われます。絶対的にダメというわけではなく、「この相手・状況においては劣っている」というニュアンスを持ちます。
弱みが最もよく登場する文脈は、ビジネスの「SWOT分析」です。
SWOT分析は「強み(Strength)・弱み(Weakness)・機会(Opportunity)・脅威(Threat)」を整理するフレームワークで、自社の弱みを把握することで改善や戦略立案に活かします。ここで使われる「弱み」は欠点のように「ダメな部分」ではなく、「競合と比べて相対的に劣っている部分」というニュアンスです。
「弱み」が使われる主なシーンはこちらです:
・ SWOT分析やビジネス戦略の文脈で自社・競合の不得意な部分を整理するとき
・ 就職・転職の面接で「あなたの弱みを教えてください」と聞かれたとき
・ スポーツや競技で「相手の弱みを突く作戦」を立てるとき
・ 「価格面が弱み」「ブランド力が弱み」のように強みと対比して語るとき
・ 自己分析や振り返りで「自分の弱みを克服する」と使うとき
私が子供の通う学校の保護者会で、近隣の中学校を比較した資料を見たことがあります。「A校の弱みは部活の種類が少ないこと、B校の弱みは通学距離が遠いこと」のように整理されていて、絶対的に悪いわけではなく「他校と比べて劣る点」という意味で弱みという言葉が使われていました。比較があってこそ意味をなす言葉だと、そのとき実感しました。
「欠点」とは
「欠点」とは、そのもの自体に備わっている不完全な部分・本来あるべき状態に足りていない部分を指す言葉で、比較対象がなくても使えるのが特徴です。
「欠」は「かける・不足している」、「点」は「部分・箇所」を意味します。欠点は「他と比べて劣っている」という相対的な概念ではなく、「そのもの自体として不完全・直すべき部分がある」という絶対的なニュアンスが強い言葉です。人の性格・製品の品質・文章の論理など、「本来はこうあるべきなのに、そうなっていない」という評価が背景にあります。
欠点という言葉には、「改善・修正の余地がある」というニュアンスも含まれています。
「欠点を克服する」「欠点を補う」「欠点を指摘する」のように、直したり補ったりすることができるマイナス面として使われることが多いです。デメリットが「仕方のない不利な点」というニュアンスを持つのに対し、欠点は「本来は直せるはずのマイナス面」というニュアンスが出やすい言葉です。
「欠点」が使われる主なシーンはこちらです:
・ 人の性格や行動パターンに対して「せっかちなのが欠点だ」と言うとき
・ 製品や作品のレビューで「デザインは良いが耐久性に欠点がある」と評価するとき
・ 文章や企画書に対して「論理展開に欠点がある」と指摘するとき
・ 「欠点を克服するために努力している」のように自己改善の文脈で使うとき
・ 「長所と欠点」のように対比する言葉として使うとき
私が通販でジャケットを購入したとき、レビュー欄に「デザインはとてもいいけれど、袖口のボタンの縫い付けが甘いのが欠点」と書いてあるコメントを見ました。競合製品と比較しているわけではなく、その商品自体として「本来はしっかり縫われているべきなのに、そうなっていない」という意味で欠点が使われていて、とても自然な表現だと感じました。結局そのジャケットは買いましたが、やはりボタンがすぐ取れました(笑)。
筋トレの何がいいって、デメリットが一切ないことだ
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これは軽視されがちだが、本当にすごいことなんだ
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「デメリット」とは
「デメリット(demerit)」とは、英語で「不利な点・マイナスの評価」を意味するカタカナ語で、ある選択肢や手段を採用したときに生じる不利益・不便な点を指します。
語源は英語の「demerit」で、「de(否定・反対)」+「merit(利点・長所)」から成る言葉です。日本語のビジネス・日常会話では「メリット(利点)」の反対語として定着しており、「メリットとデメリットを比較する」「デメリットを理解した上で選択する」のように、選択肢の利点・欠点を天秤にかける文脈でよく使われます。
デメリットが弱みや欠点と大きく異なるのは、「選択に伴うトレードオフ」というニュアンスがある点です。
デメリットは必ずしも「悪いもの・直すべきもの」ではなく、「その選択肢を選ぶことで生じる避けられない不利な点」というニュアンスを持ちます。例えば「オンライン授業のデメリットは対面でのコミュニケーションが取りにくい点」は、オンラインというシステム自体の性質から生じるもので、欠点のように「直せる」わけではありません。
「デメリット」が使われる主なシーンはこちらです:
・ 商品・サービスの紹介で「メリット・デメリット」をセットで説明するとき
・ 進学・転職・引越しなど人生の選択肢を比較検討するとき
・ ビジネス提案で「この手法のデメリットとしては〜」とリスクを説明するとき
・ ブログや比較記事で「〇〇のデメリット5選」のように情報をまとめるとき
・ 「デメリットを承知の上で選ぶ」のように、理解して判断する文脈で使うとき
私が家の近くにドラッグストアが新しくオープンしたとき、「近くて便利になるのはメリットだけど、駐車場が混むのはデメリットだよね」と友達と話しました。ドラッグストアが悪いわけでも欠陥があるわけでもなく、「その立地に出店したことで生じる利便性と不利な点を比較している」という文脈で、デメリットという言葉がとても自然にはまっていましたね。
3つの違いを比較
ここで「弱み」「欠点」「デメリット」の違いを、いくつかのポイントでまとめて整理します。
最もわかりやすい違いは「何と比べてのマイナスか」という基準点の違いです。
弱みは「競合・比較対象と比べて劣っている」という相対的なマイナスです。欠点は「そのもの自体として本来あるべき状態に達していない」という絶対的なマイナスです。デメリットは「ある選択肢を選んだことで生じる」トレードオフのマイナスで、必ずしも直せるものではありません。
「直せるかどうか」という観点でも整理できます。
欠点は「本来は直せるはずのマイナス面」というニュアンスが強く、「欠点を克服する」という表現が自然です。弱みも「弱みを補強する」「弱みを強みに変える」のように改善の余地があります。一方デメリットは「その選択肢・システムの性質から生じるもの」なので、完全に解消するのが難しいケースが多いです。
使われる文脈・対象にも明確な違いがあります。
弱みは人・組織・チームなど、強みとの対比で語られるものに使われることが多いです。欠点は人の性格・製品の品質・文章の論理など、「本来の基準に満たない部分」を指摘する場面で使われます。デメリットはサービス・手法・選択肢など、メリットとセットで比較される場面でよく登場します。
シーン別の使い分けガイド
ビジネス・戦略系の文書では「弱み」を使うのが自然です。SWOT分析・競合分析・自社評価などで「競合と比べた劣っている点」を整理する場面では、「弱み(Weakness)」が定番の言葉です。「欠点」を使うと「会社自体にダメな部分がある」という強い批判のニュアンスになりやすく、「デメリット」は選択肢の比較文脈向きなので、戦略資料には「弱み」が最も適しています。
商品・サービスの比較紹介では「デメリット」が最もフィットします。「このサービスのメリット・デメリット」「オンラインとオフラインのデメリット比較」のように、選択肢を天秤にかける文脈ではデメリットが自然です。欠点を使うと「この商品は出来が悪い」という意味合いになりやすく、強い否定感が出てしまいます。
人の性格・能力・作品の評価では「欠点」が適切です。「彼女の欠点は完璧主義すぎるところ」「この小説の欠点はラストが急展開すぎる点」のように、そのもの自体として不完全な部分を指摘する場面では欠点が自然です。「弱み」は比較相手が必要で、「デメリット」は選択肢の文脈向きなので、絶対的な評価には欠点が一番素直に使えます。
間違えやすいポイント
最もよくある間違いは、「デメリット」を「欠点」の代わりに使いすぎてしまうことです。
「この人のデメリットは飽きっぽいところ」という言い方は少し不自然です。人の性格には「欠点」または「弱み」の方が自然にはまります。デメリットは人の性格よりも、商品・サービス・手法・選択肢など「選ぶかどうか検討するもの」に対して使うのが基本です。
「弱み」と「欠点」を混同するケースも見られます。
例えば「うちの会社の欠点はブランド力がないこと」という言い方は、比較対象があるなら「弱み」の方が正確です。ブランド力がないのは競合と比べて劣っているという話であり、会社自体として絶対的にダメという話ではないからです。逆に「うちの会社の弱みは書類整理のミスが多いこと」は、比較対象というより自社の業務品質の問題なので「欠点」の方が適切です。
就職面接で「弱みを教えてください」と聞かれたときの注意点もあります。
面接での「弱み」は厳密には「短所・欠点」に近い意味で使われることが多いですが、「欠点を教えてください」と言われるより「弱みを教えてください」の方が柔らかいニュアンスになります。面接では「弱みを自覚していて、改善に取り組んでいる」ことをセットで伝えるのが定番で、「欠点」より「弱み」の方が前向きな印象を与えやすいとも言われています。
よくある質問
Q1:「弱み」と「短所」はどう違う?
「弱み」は比較対象との相対的な劣っている点、「短所」はそのもの自体の不得意な部分を指します。 意味は近いですが、「短所」は主に人の性格・能力に使われるのに対し、「弱み」は人だけでなく組織・企業・製品にも使われます。就職面接では「短所」と「弱み」はほぼ同じ意味で使われることが多いです。
Q2:「欠点」と「短所」はどう違う?
「欠点」は直すべきマイナスの部分、「短所」は得意・不得意という能力的な低い部分を指します。 「欠点」の方がやや批判的・否定的なニュアンスが強く、「短所」は比較的中立的な表現です。「彼の欠点は嘘をつくこと」は道徳的な批判を含みますが、「彼の短所はせっかちなこと」はより中立的な評価です。
Q3:SWOT分析の「弱み」とはどういう意味?
競合他社や理想的な状態と比べたときに、自社が劣っている部分・不得意な内部要因を指します。 SWOT分析ではStrength(強み)・Weakness(弱み)・Opportunity(機会)・Threat(脅威)を整理します。弱みは「競合より劣っている技術力」「知名度の低さ」「資金力の不足」など、自社内部の相対的に弱い点を洗い出すために使います。
Q4:「デメリット」をビジネス文書で使うときの注意点は?
比較・選択の文脈で使うのが基本で、単独で使うより「メリット」とセットで示すと伝わりやすくなります。 「この手法のデメリットとしては〇〇が挙げられます」のように、リスクや不利な点を事前に説明することで、読み手の信頼感を高める効果もあります。欠点と違い「直せないトレードオフ」のニュアンスが強いため、「改善策」より「対処法」をセットで示すと親切です。
Q5:「弱みを強みに変える」とはどういう意味?
相対的に劣っている点を工夫や視点の転換によって、競争上の優位点に変えることを指します。 例えば「店舗数が少ない(弱み)→ 1店舗に集中してサービスの質を高められる(強み)」のように、弱みの裏側にある可能性を引き出すことです。ビジネス戦略や自己啓発の文脈でよく使われる考え方です。
Q6:「デメリット」の反対語は?
「メリット(merit)」です。 メリットは「利点・有利な点・長所」を意味し、デメリットと対になる言葉として日本語に定着しています。ビジネスや日常会話では「メリット・デメリットを比較する」「メリットがデメリットを上回る」のように常にセットで使われることが多いです。
「ビジネス」の人気商品をレビュー件数順に楽天で探す!まとめ
「弱み」「欠点」「デメリット」の違いを整理すると、以下のようになります。
・ 「弱み」は競合・比較対象と比べて相対的に劣っている部分。SWOT分析や戦略文書で使われることが多い
・ 「欠点」はそのもの自体として本来あるべき状態に達していない不完全な部分。人の性格・製品の品質評価に使いやすい
・ 「デメリット」はある選択肢を選んだときに生じる不利な点・トレードオフ。メリットとセットで比較する文脈に最適
「比較相手があるなら弱み、そのもの自体の問題なら欠点、選択肢の比較ならデメリット」という基準を頭に入れておくと、3つの使い分けがぐっとクリアになります。ぜひ次に使う機会があるときに意識してみてください!

