冬季オリンピックやスキー場で、「天然雪と人工雪って何が違うの?」と疑問に思ったことはありませんか?
私も以前、スキー場に行ったとき、「この雪は人工雪です」という看板を見て、「天然の雪と何が違うの?」と家族に聞かれて答えられず恥ずかしい思いをしました。どちらも白い雪ですが、実は作られ方も性質も全く違うんです。
この記事では以下がわかります。
・ 天然雪・人工雪の明確な定義
・ それぞれの雪の特徴と見分け方
・ 冬季オリンピックでの使用状況と実際の体験談
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「天然雪」とは
今日は、
— 永田薫 (@kaoru_nagata) January 16, 2026
飛騨かわいスキー場でスノボ🏂
前回よりは成長できたと思う。転んだけど。笑
人工の雪じゃなくて、全て天然の雪でできたスキー場で
雪がめっちゃふわふわでした⛄️
スノボ、、、楽しすぎないか?
上達したい…#飛騨市#飛騨市観光プロモーション大使#マジプリ#永田薫 pic.twitter.com/ifM1EX6r0t
天然雪とは、大気中の水蒸気が雲の中で氷の結晶となり、地上に降ってくる自然の雪です。空から降ってくる雪で、人工的な手を加えていません。
天然雪の最大の特徴は、氷の割合が約10%、空気の割合が約90%という柔らかい構造です。 雲の中で長い時間をかけて結晶が成長するため、六角形の美しい星型をしています。雪の結晶は気温や湿度によって形が変わり、同じ形の雪の結晶は2つとないと言われています。
天然雪は降り積もった後も空気をたくさん含んでいるため、ふわふわとした柔らかい感触があります。転倒しても衝撃を吸収してくれるため、比較的安全です。スキーやスノーボードで滑ると、板が雪に沈み込む感覚があり、コントロールしやすいのが特徴です。
天然雪が使用されるシーンには以下のようなものがあります。
・ 降雪量の多い地域のスキー場
・ 1998年の長野オリンピック(主に天然雪)
・ バックカントリースキー
・ 雪遊びや雪だるま作り
私の友人がスキーインストラクターをしていて、「天然雪は滑りやすい」と言っていました。降ったばかりの新雪(パウダースノー)は空気を多く含んでいて、板が浮くような感覚で滑れるそうです。彼が北海道のスキー場で指導したとき、朝一番の新雪で滑った生徒たちは「雲の上を滑っているみたい」と喜んでいたとか。天然雪の柔らかさと滑走感は人工雪では再現できないと言っていました。
天然雪は気温や湿度によって雪質が変化します。 気温が低いと乾いたサラサラの雪(パウダースノー)になり、気温が高いと湿った重い雪(ザラメ雪)になります。この雪質の変化がスキーやスノーボードの楽しみの一つでもあります。
天然雪は自然現象なので、降るタイミングや量をコントロールできません。そのため、降雪量が少ない年はスキー場の営業に支障が出ることがあります。
「人工雪」とは
信じられますか??ここ九州なんですよ?!たったの一晩で『きしめんを卒業!!!』そう、人工雪&天然雪のハイブリッド型スキー場は24時間体制で雪を造り続けているです!!!“おんせん県おおいた♨️”にあるんです!!! pic.twitter.com/bWtSn89paw
— くじゅうスキー場【公式】 (@Kujyu_ski) December 26, 2025
人工雪とは、人工降雪機(スノーガン)を使って水と圧縮空気を混ぜ、空気中に噴射して作る雪です。スキー場や冬季オリンピックの会場で、天然雪が不足する場合に使用されます。
人工雪の最大の特徴は、氷の割合が約30%、空気の割合が約70%という硬い構造です。 天然雪と比べて氷の割合が3倍も高く、粒子状の密度の高い雪になります。結晶は六角形の星型ではなく、丸い粒子型をしています。
人工雪は天然雪よりも硬く、溶けにくい性質があります。スキーやスノーボードで滑ると、滑走面が氷のように硬くなり、スピードが出やすくなります。転倒すると天然雪よりも衝撃が大きく、怪我のリスクが高まります。
人工雪が使用されるシーンには以下のようなものがあります。
・ 降雪量の少ないスキー場
・ 2022年の北京オリンピック(史上初の100%人工雪)
・ 2026年のミラノ・コルティナオリンピック(大量の人工雪使用予定)
・ 2018年の平昌オリンピック(約90%が人工雪)
・ 世界のスキーリゾートの約95%(程度の差はあるが使用)
私の知人がスノーボードクロスの選手をサポートしていて、「人工雪は硬くて危険」と言っていました。2022年の北京オリンピックでは、会場が完全に人工雪で作られていたそうです。 彼が現地で見た選手たちは、「まるでコンクリートの上を滑っているようだ」と話していたとか。転倒した選手が大怪我をするリスクが高く、ワックスの選択も難しかったそうです。
人工雪を作るには大量の水が必要です。 2立方メートルの人工雪を作るのに約1立方メートル(1,000リットル)の水が必要で、2022年の北京オリンピックでは推定25億リットルの水が使用されました。これはオリンピックサイズのプール約800個分に相当します。
人工雪は1980年のレークプラシッド冬季オリンピックで初めて使用されました。 その後、気候変動による降雪量の減少に伴い、人工雪は冬季オリンピックに不可欠な存在になっています。2026年のミラノ・コルティナオリンピックでも、気候変動の影響で人工雪の大量使用が不可欠とされています。1956年のコルティナ五輪では冬季の平均気温がマイナス3.5度でしたが、2026年は気候モデル予測でプラス4度以上が予想され、山全体を覆う規模の人工雪システムが準備されています。
2つの違いを比較
天然雪と人工雪の最も大きな違いは、作られ方と雪質です。
天然雪は大気中の水蒸気が自然に結晶化して降ってくる雪で、氷の割合が約10%、空気の割合が約90%です。 六角形の星型をしており、柔らかくふわふわとした感触があります。
人工雪は人工降雪機で水と圧縮空気を混ぜて作る雪で、氷の割合が約30%、空気の割合が約70%です。 丸い粒子型をしており、硬くて溶けにくい性質があります。
私の友人がスポーツライターをしていて、「天然雪は柔らかい布団、人工雪は硬いマットレス」と言っていました。天然雪は転倒しても衝撃を吸収してくれますが、人工雪は硬いため怪我のリスクが高まるそうです。滑走感も全く異なり、天然雪は板が雪に沈み込む感覚がありますが、人工雪は氷の上を滑るような感覚だとか。
環境への影響も異なります。 天然雪は自然現象なので環境への負荷はありませんが、人工雪は大量の水と電力を消費します。北京オリンピックでは、約400台の人工降雪機をフル稼働させ、8,300万ドル(約95億円)の費用がかかりました。
競技への影響も違います。 天然雪は気温や湿度で雪質が変化するため、選手はその日の雪質に合わせた滑りが必要です。人工雪は均質で安定した雪質を保てるため、競技の公平性は保たれますが、硬い滑走面でスピードが出すぎる危険性があります。
オリンピックでの使用状況も変化しています。 1998年の長野オリンピックでは主に天然雪が使用されましたが、2014年のソチオリンピックでは約80%、2018年の平昌オリンピックでは約90%、2022年の北京オリンピックでは100%が人工雪でした。
2026年のミラノ・コルティナオリンピックでも気候変動の影響で大量の人工雪使用が予定されています。1956年のコルティナ五輪では冬季の平均気温がマイナス3.5度で天然雪が豊富でしたが、70年後の2026年は気候モデル予測でプラス4度以上となり、山全体を覆う人工雪システムが準備されています。気候変動により、天然雪だけで冬季オリンピックを開催することが難しくなっています。
覚え方・区別のコツ
天然雪と人工雪を見分けるコツは、「硬さ」と「滑走感」に注目することです。
スキー場で滑ったとき、雪が柔らかくふわふわしていたら天然雪、硬くて氷のようだったら人工雪の可能性が高いです。転倒したときの衝撃の大きさも判別のポイントになります。
もう1つの覚え方として、「天然雪=自然が作る」「人工雪=機械が作る」と覚えるのも効果的です。天然雪は空から降ってくるもので、人工雪はスノーガンから噴射されるものです。
スキー場の看板で覚える方法もあります。 多くのスキー場では、人工雪を使用しているエリアに「人工雪使用中」という看板が設置されています。看板がなければ天然雪の可能性が高いです。
私がスキー場に行ったとき、リフトの下を見ると白いパイプが張り巡らされているエリアがありました。これが人工降雪機への給水パイプで、人工雪を作るエリアだと分かりました。天然雪のエリアにはこうした設備がないため、目視で判別できます。
冬季オリンピックの開催地で覚えることもできます。 降雪量の多い長野や札幌で開催されたオリンピックは主に天然雪、降雪量の少ない北京で開催されたオリンピックは100%人工雪です。
また、スキー場の標高で推測する方法もあります。標高が高く降雪量の多い地域(北海道、長野など)のスキー場は天然雪が主体で、標高が低く降雪量の少ない地域(関東近郊など)のスキー場は人工雪を多用しています。
間違えやすいポイント
2つの雪で最も間違えやすいのが、「どちらも白い雪だから同じ」と思い込むことです。
確かに両方とも水からできた白い雪ですが、作られ方、氷と空気の割合、硬さ、滑走感が全く異なります。見た目は似ていても、性質は大きく違うのです。
もう1つよくある間違いが、「人工雪は品質が悪い」と思い込むケースです。 これは誤解で、人工雪は均質で安定した雪質を保てるため、競技の公平性という観点では優れています。国際スキー連盟の関係者も「雪質が安定するため、アルペン競技の選手にとって最高な雪だ」と述べています。
私の友人がオリンピックを見ながら、「人工雪って偽物の雪でしょ?」と言っていました。これもよくある誤解で、人工雪は水と空気から作られる本物の雪です。 天然雪と成分は同じで、結晶構造が異なるだけです。「偽物」ではなく「人工的に作った本物の雪」なのです。
また、「人工雪は環境に優しい」という誤解もあります。確かに天然雪が降らない地域でスキー場やオリンピックを開催できるという利点はありますが、大量の水と電力を消費するため、環境への負荷は大きいのです。北京オリンピックでは、水不足が深刻な地域で25億リットルもの水を使用したことが批判されました。
「天然雪の方が滑りやすい」という意見もありますが、これは一概には言えません。 新雪のパウダースノーは確かに滑りやすいですが、湿った重い天然雪は滑りにくい場合もあります。人工雪は硬いため、スピードを出すには適していますが、コントロールが難しくなります。
選手の怪我についても誤解があります。「人工雪だから怪我が多い」と思われがちですが、実際には硬い滑走面でスピードが出やすく、転倒時の衝撃が大きいため怪我のリスクが高まるということです。人工雪そのものが危険なわけではなく、硬さとスピードの組み合わせが問題なのです。
冬季オリンピックでの人工雪使用の歴史についても混同しやすいポイントです。1980年のレークプラシッドオリンピックで初めて使用されましたが、2022年の北京オリンピックで初めて100%人工雪が使用されました。約40年かけて人工雪の使用率が上昇してきたのです。
よくある質問
Q1:なぜ北京オリンピックは100%人工雪だったの?
北京とその郊外の競技会場は降雪量が非常に少ない地域だからです。 北京市の2月の平均降水量は5.6ミリメートルで、これは長野市の49.1ミリメートル、札幌市の94ミリメートルと比べて圧倒的に少ないです。そのため、最初から人工雪に100%依存することを前提に開催されました。約400台の人工降雪機を稼働させ、約120万立方メートルの人工雪を作りました。
Q2:人工雪はいつから冬季オリンピックで使われているの?
1980年のレークプラシッド冬季オリンピック(アメリカ)で初めて使用されました。 その後、2014年のソチオリンピックでは約80%、2018年の平昌オリンピックでは約90%、2022年の北京オリンピックでは100%が人工雪となり、使用率が年々上昇しています。気候変動による降雪量の減少に伴い、人工雪は冬季オリンピックに不可欠な存在になっています。
Q3:人工雪と天然雪は成分が違うの?
いいえ、成分は同じで水と空気からできています。 違いは結晶構造と氷と空気の割合です。天然雪は氷10%・空気90%で六角形の星型、人工雪は氷30%・空気70%で丸い粒子型です。人工雪は地面に落ちるまでの距離が短いため、天然雪のような複雑な結晶構造を形成できず、密度の高い粒子状になります。
Q4:スキー場で見分けるポイントは?
雪の硬さと、人工降雪機の有無で判別できます。 雪が柔らかくふわふわしていたら天然雪、硬くて氷のようだったら人工雪です。また、リフトの下に白いパイプや人工降雪機(黄色い機械)が見えたら人工雪エリアです。「人工雪使用中」という看板が設置されている場合もあります。
Q5:日本のスキー場はどれくらい人工雪を使っているの?
日本のスキー場は地域によって大きく異なります。 北海道や長野など降雪量の多い地域のスキー場は、主に天然雪を使用していますが、シーズン初めや雪不足の年には人工雪で補います。関東近郊など降雪量の少ない地域のスキー場は、人工雪に大きく依存しています。世界的には、スキーリゾートの約95%が程度の差はあれ人工雪を使用しています。
Q6:人工雪は環境に悪いの?
大量の水と電力を消費するため、環境への負荷は大きいです。 2立方メートルの人工雪を作るのに約1立方メートル(1,000リットル)の水が必要で、さらに人工降雪機を稼働させるための電力も必要です。北京オリンピックでは、水不足が深刻な地域で25億リットルもの水を使用したことが環境保護団体から批判されました。また、溶けにくくするために混ぜる化学物質が植物や動物に影響を与える可能性も指摘されています。
Q7:2026年ミラノ・コルティナオリンピックはどれくらい人工雪を使うの?
大量の人工雪使用が予定されており、山全体を覆う規模の人工雪システムが準備されています。 興味深いのは、1956年に同じコルティナで開催された冬季五輪では冬季の平均気温がマイナス3.5度で天然雪が豊富でしたが、70年後の2026年は気候モデル予測でプラス4度以上となっています。約7.5度の気温上昇により、貯水池は12万立方メートルに拡張され、人工雪のネットワークが山の生態系に負担をかけることが懸念されています。
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天然雪は大気中の水蒸気が自然に結晶化して降ってくる雪で、氷10%・空気90%の柔らかい構造です。 六角形の美しい星型をしており、ふわふわとした感触があります。1998年の長野オリンピックでは主に天然雪が使用されました。
人工雪は人工降雪機で水と圧縮空気を混ぜて作る雪で、氷30%・空気70%の硬い構造です。 丸い粒子型をしており、溶けにくく均質な雪質を保てます。2022年の北京オリンピックでは史上初の100%人工雪で開催されました。
2つの雪はどちらも水と空気からできていますが、作られ方、結晶構造、硬さ、滑走感が全く異なります。 気候変動により、冬季オリンピックやスキー場では人工雪の使用が不可欠になっていますが、環境への影響も考慮する必要があります。次にスキー場や冬季オリンピックを見るときは、「硬さ」に注目して、天然雪と人工雪の違いを体感してください!

