「新しく雇用する」「社員を採用する」「管理職に登用する」――人を雇うときに使われるこれらの言葉ですが、実は意味が微妙に違うんです。
友達が就職活動をしていたとき、「採用が決まった!」と喜んでいたのですが、後日「まだ雇用契約は結んでない」と言っていて、「あれ、採用と雇用って違うの?」と混乱したことがあります。それ以来、この3つの言葉の違いが気になるようになりました。
この記事では、「雇用」「採用」「登用」の違いを、具体例を交えながらわかりやすく解説していきます。就職活動や人事の場面で正しく使い分けられるようになりますよ!
「雇用」とは
「雇用」とは、労働力と引き換えに賃金を支払う契約関係のことを意味します。 会社が人を雇って働かせる、最も基本的な労働関係を表す言葉です。
「雇」は「やとう」、「用」は「もちいる」という意味。つまり、人を雇って労働力として用いることが「雇用」なのです。
ポイントは、継続的な労働契約そのものを指すこと。雇用契約、雇用形態、雇用保険など、法律や制度の用語としてよく使われます。正社員、パート、アルバイト、派遣など、働き方に関わらず、お金をもらって働く関係はすべて「雇用」です。
「雇用」を使う場面
✓ 雇用契約を結ぶ
✓ 正社員として雇用する
✓ 雇用保険に加入する
✓ 雇用形態を確認する
✓ 非正規雇用で働く
✓ 雇用条件を交渉する
夫の会社で新入社員が入ったとき、人事部から「雇用契約書にサインしてください」という書類が渡されたそうです。給料、勤務時間、休日などが書かれた正式な契約書で、これにサインすることで「雇用関係」が成立するんだとか。夫曰く、「採用が決まっても、雇用契約を結ぶまでは正式な社員じゃない」という認識だそうです。
「採用」とは
「採用」とは、応募者の中から選んで会社の一員として迎え入れることを意味します。 人を選ぶプロセスと、その決定を表す言葉です。
「採」は「とる・えらぶ」、「用」は「もちいる」という意味。つまり、多くの候補者の中から選び取って用いることが「採用」なのです。
「雇用」との大きな違いは、選考プロセスに重点があること。採用試験、採用面接、採用通知など、人を選ぶ活動や結果を指します。応募、選考、内定、入社という一連の流れの中で使われる言葉です。
「採用」を使う場面
✓ 新卒採用を実施する
✓ 中途採用で募集する
✓ 採用試験を受ける
✓ 採用面接に臨む
✓ 採用通知が届く
✓ 不採用になる
ママ友が以前、パートの面接を受けたとき、その場で「採用です」と言われてとても喜んでいました。でも実際に働き始めたのは2週間後で、その間に健康診断を受けたり、雇用契約書を交わしたりしたそうです。「採用」は「あなたを選びました」という決定で、「雇用」はその後の契約関係なんですね。彼女も「採用が決まった時点では、まだ正式に雇われてはいないんだって」と後で理解したそうです。
「登用」とは
「登用」とは、能力のある人を選んで重要な地位や役職に就けることを意味します。 すでに組織内にいる人を、より高いポジションに引き上げるときに使う言葉です。
「登」は「のぼる・のぼせる」、「用」は「もちいる」という意味。つまり、人を引き上げて重要な役割に用いることが「登用」なのです。
「雇用」や「採用」との大きな違いは、すでに働いている人を対象にすること。管理職への登用、若手の登用、女性の登用など、社内での昇進や抜擢を指します。新しく人を雇うのではなく、既存の社員を重要なポストに就けるときに使います。
「登用」を使う場面
✓ 管理職に登用する
✓ 若手を重要ポストに登用する
✓ 女性管理職の登用を進める
✓ 抜擢登用される
✓ 実力主義で登用する
知人が働いている会社で、入社3年目の若手社員が課長に登用されたそうです。普通なら10年以上かかるポジションなのに、実力を認められて抜擢されたんだとか。知人は「あれは登用っていうより、抜擢登用だね」と言っていました。すでに社員として働いている人が、能力を評価されてより高い地位に就く、これが「登用」の典型例ですね。
みんなー‼️なんと‼️⁉️バイト採用です😭😭🎊㊗️🎊✨✨✨
— 🌏🐰 (@_skskchoco_) January 20, 2026
ついに8年ひきニートが社会復帰の一歩を踏み出すときが来たってワケ‼️‼️🔥🔥🏄♀️🌊🌊🔥🔥
「雇用」と「採用」の違い
「雇用」は労働契約そのもの、「採用」は人を選ぶ行為です。
一番の違いは、契約関係か選考プロセスかという点です。
「雇用」は給料を払って人を働かせる継続的な関係で、「採用」は応募者の中から選んで迎え入れる一時的な決定です。時系列で言えば、採用が決まった後に雇用契約を結ぶという順序になります。
例えば、求人広告で考えてみましょう。「正社員を雇用します」と書けば、正社員として働く人を募集しているという意味です。「新卒を採用します」と書けば、新卒者の中から選んで会社に迎え入れるという意味です。
先輩ママが人事部で働いているのですが、「採用活動」と「雇用管理」は全く別の業務だと教えてくれました。「採用活動」は面接や選考をして人を選ぶ仕事、「雇用管理」は入社後の契約管理や労働条件の管理をする仕事なんだそうです。採用は「入り口」、雇用は「継続的な関係」というイメージですね。
「雇用」と「登用」の違い
「雇用」は外から人を雇うこと、「登用」は内部の人を引き上げることです。
「雇用」は新しく人を雇い入れる関係で、「登用」はすでに雇用されている人をより高い地位に就ける行為という違いがあります。
「新入社員を雇用する」とは言いますが、「新入社員を登用する」とは言いません。逆に、「ベテラン社員を部長に登用する」とは言いますが、「ベテラン社員を部長に雇用する」とは言いません。
夫の会社で、長年パートとして働いていた女性が正社員に登用されたことがありました。会社からは「正社員登用制度」を利用したと説明があったそうです。この場合、すでにパートとして雇用されている人を、正社員という立場に引き上げたので「登用」という言葉が使われたんですね。新しく外から正社員を雇ったわけではないので、「雇用」ではなく「登用」が適切なんです。
「採用」と「登用」の違い
「採用」は外部から選んで迎え入れること、「登用」は内部から選んで引き上げることです。
「採用」は組織の外にいる人を選んで仲間に加える行為で、「登用」は組織の中にいる人を選んでより重要な役割に就ける行為という違いがあります。
就職活動で「採用される」のは、まだ社員ではない外部の人です。でも昇進で「登用される」のは、すでに社員である内部の人です。
友達が大手企業で働いているのですが、「うちの会社は新卒採用に力を入れてるけど、管理職の登用は遅い」と愚痴っていました。つまり、外から新しい人を採用することには積極的だけど、既存の社員を管理職に登用することには消極的という意味です。採用と登用は、人材の「入口」と「昇進」という別々の人事施策なんですね。
また、パート先の同僚が「この会社、パートから正社員への登用制度がないんだよね」と話していました。もし外部から正社員を募集すれば「正社員採用」、内部のパートを正社員にするなら「正社員登用」と言葉が変わります。同じ正社員になるプロセスでも、外から入るか内から上がるかで使う言葉が違うんです。
よくある質問
「内定」と「採用」は同じ意味?
同じではありません。「内定」は採用を予定している段階、「採用」は正式に決定した状態です。内定後に取り消されることもあるため、正式な採用とは区別されます。
アルバイトを雇うときも「雇用」を使う?
はい、使います。正社員でもアルバイトでも、給料を払って働いてもらう関係はすべて「雇用」です。「アルバイトを雇用する」は正しい表現です。
「抜擢」と「登用」は同じ?
似ていますが、「抜擢」は特に優れた人を選んで引き上げることで、「登用」よりも意外性や特別感があります。「抜擢登用」のように組み合わせて使うこともあります。
派遣社員の場合はどう言う?
派遣会社が派遣社員を「雇用」し、派遣先企業が派遣社員を「受け入れる」と表現します。派遣先が派遣社員を直接雇うことを「直接雇用」と言います。
「登用試験」と「採用試験」の違いは?
「登用試験」は既存社員が昇進するための試験、「採用試験」は外部の応募者が入社するための試験です。対象者が内部か外部かで異なります。
「ビジネス」の人気商品をレビュー件数順に楽天でチェック!まとめ
「雇用」「採用」「登用」の違いをまとめます。
「雇用」は、労働力と引き換えに賃金を支払う契約関係のことです。 会社が人を雇って働かせる基本的な労働関係を表し、雇用契約、雇用保険など、法律や制度の用語として使われます。
「採用」は、応募者の中から選んで会社の一員として迎え入れることです。 人を選ぶプロセスと決定を表す言葉で、新卒採用、中途採用など、外部から人を選んで組織に加える場面で使われます。
「登用」は、能力のある人を選んで重要な地位や役職に就けることです。 すでに組織内にいる人を、より高いポジションに引き上げるときに使う言葉で、管理職への登用、正社員登用など、内部昇進の場面で使われます。
私も最初はこの3つを混同していましたが、夫や友達、ママ友の経験談を聞くうちに、それぞれに明確な違いがあることがわかりました。皆さんもこの記事を参考に、就職活動や職場での会話で適切な言葉を選んでみてくださいね。正しく理解していると、人事関連の話も自信を持って聞けるようになりますよ!

