「通知」「通達」「告知」、どれも「情報を伝える」というイメージの言葉ですよね。でも実はそれぞれが強調しているポイントはかなり異なっていて、使い間違えると相手に違和感を与えてしまうことも。詳しく説明します。
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「通知」「通達」「告知」の違いを簡単にまとめると

まずは結論から!3つの違いをざっくり整理します。
・ 「通知」は特定の相手に情報を知らせる、双方向もある、日常からビジネスまで幅広い
・ 「通達」は上位から下位への一方的な伝達、組織内の指示・命令、公的・行政的な文書
・ 「告知」は広く一般に向けて公に知らせる、宣伝・広報・医療告知、一方的な発信
詳しい意味と使い方は、以下で順番に解説します。
「通知」とは
「通知」とは、特定の相手や関係者に対して必要な情報を知らせることを意味し、日常生活からビジネス・行政まで幅広く使われる言葉です。
「通(通じる・伝える)」「知(知らせる・知識)」という漢字が示すとおり、「相手に通じるよう知らせる」イメージです。「通達」のような上下関係や「告知」のような広報性は必ずしも伴わず、情報を伝えるという行為そのものに重点が置かれます。
使用シーンとしては以下のような場面が代表的です。
・ 合否通知(試験や審査の結果を知らせる)
・ スマホの通知(アプリからのお知らせが届く)
・ 入学通知書(入学が決まったことを知らせる文書)
・ 通知表(学校が成績を保護者に知らせる書類)
・ 支払い通知(請求情報を相手に知らせる)
私が子供の習い事の発表会の日程を知ったのも、教室からの「通知」がきっかけでした。LINEで送られてきたシンプルなお知らせで、特に上下関係も広報活動もなく、ただ必要な情報を関係者に伝えるという意味で「通知」という言葉がぴったりだと感じました。
情報を伝えるという行為そのものに重点が置かれており、上下関係や広報性を特に伴わない点が「通達」「告知」との違いです。
「通達」とは
「通達」とは、上位の組織・機関・立場から下位に対して、指示・命令・方針などを一方的に伝えることを意味し、主に行政・官公庁・組織内で使われる言葉です。
「通(通じる・伝える)」「達(届ける・達する)」という漢字で構成され、「上から下へ届ける」イメージです。「通知」が双方向の情報伝達もありうるのに対して、「通達」は上位から下位への一方的な伝達という明確な方向性と権威性を持ちます。
使用シーンはこのようなものが挙げられます。
・ 省庁からの通達(国の機関が下部機関に指示を出す)
・ 社内通達(会社が従業員に方針や指示を伝える)
・ 通達文書(指示・命令を記した正式な文書)
・ 通達事項(組織内で徹底すべき事柄)
・ 行政通達(行政機関が法令の解釈や運用を示す)
夫の職場では年に数回「社内通達」が出るそうです。経営陣から全従業員に向けて、就業規則の変更や新しい方針が一方的に伝えられるもので、「通知」とは違い従業員側から意見を求められるわけではないと話していました。「通達」という言葉には上から下への権威ある指示というニュアンスが確かにありますね。
上位から下位への一方的な指示・命令という明確な方向性と権威性を持つ点が、双方向もありうる「通知」との大きな違いです。
「告知」とは
「告知」とは、広く一般や関係者に向けて公に知らせることを意味し、宣伝・広報・医療の文脈でよく使われる言葉です。
「告(告げる・知らせる)」「知(知らせる)」という漢字で構成され、「広く告げて知らせる」イメージです。「通知」が特定の相手への情報伝達、「通達」が上下関係を伴う指示伝達であるのに対して、「告知」は広く公に伝えるという発信の広さに重点が置かれます。
代表的な使用シーンは以下のとおりです。
・ イベントの告知(開催情報を広く宣伝・発信する)
・ 病名告知(医師が患者に診断結果を伝えること)
・ 告知活動(情報を広く広める活動)
・ 死亡告知(死亡の事実を関係者や公に知らせること)
・ SNSでの告知(フォロワーに向けて情報を発信する)
私が子供の学校のバザーのお手伝いをしたとき、「告知ポスターを作ってください」と頼まれました。地域の人々に広くバザーの情報を伝えるという意味で「告知」という言葉が使われていて、特定の誰かへの通知でも上からの通達でもなく、広く一般に向けて発信するという意味だとよく理解できました。
広く一般や不特定多数に向けて公に発信するという広さに重点がある点が、特定の相手への「通知」や上下関係を伴う「通達」との違いです。
「通知」「通達」「告知」の違いを比較
3つの言葉は「情報を伝える」という共通点がありますが、誰に向けてどのような方向・意図で伝えるかがまったく異なります。「通知」は特定の相手への情報伝達、「通達」は上位から下位への権威ある指示、「告知」は広く一般への公な発信、という軸で整理するとすっきりします。
たとえば「新しいルールを伝える」という場面でも、「通知する」は関係者に情報を知らせること、「通達する」は上位の立場から下位に指示として伝えること、「告知する」は広く一般に向けて公に知らせることというように、それぞれ伝える対象と方向性が変わります。
| 伝える対象 | 方向性 | 使用場面の硬さ | 主な使用場面 | |
|---|---|---|---|---|
| 通知 | 特定の相手・関係者 | 双方向もあり | 日常~フォーマル | 合否・スマホ・成績 |
| 通達 | 下位の組織・人員 | 上から下への一方的 | フォーマル・行政的 | 省庁・社内・行政 |
| 告知 | 広く一般・不特定多数 | 一方的な広域発信 | 日常~フォーマル | イベント・医療・SNS |
シーン別の使い分けガイド
「通知」「通達」「告知」のシーン別使い分けで迷ったとき、以下のガイドを参考にしてみてください。
■ 日常生活のシーン
「学校から保護者へ日程を知らせる」→「通知が届く」 「学校長から全教職員へ方針を伝える」→「通達が出る」 「地域のイベントを広く宣伝する」→「告知する」
日常会話では「通知」が最もよく使われます。「通達」は組織や行政の文脈で使われることが多く、「告知」はイベントの宣伝やSNSの発信でよく使われます。
■ ビジネスシーンの使い分け
・ 合否通知、支払い通知、入学通知 → 特定の相手に必要な情報を知らせる場面 ・ 社内通達、通達事項、行政通達 → 上位の立場から下位に方針・指示を伝える場面 ・ 告知活動、イベント告知、SNS告知 → 広く一般に向けて情報を発信する場面
夫の職場では「通知」と「通達」を明確に使い分けているそうです。「採用通知」は採用された個人に結果を知らせること、「社内通達」は全従業員に会社の方針を一方的に伝えること、という使い方をしていると教えてくれました。同じ「伝える」でも方向性と権威性がまったく違うと聞いて、なるほどと腑に落ちました。
■ 迷ったときの判断フロー
「特定の相手に情報を知らせたい」→ 通知 「上位の立場から下位に指示・方針を伝えたい」→ 通達 「広く一般や不特定多数に向けて公に発信したい」→ 告知
個人的には、日常でもビジネスでも最もよく使うのは「通知」だと感じています。特定の相手への情報伝達という意味で幅広い場面に対応できる便利な言葉です。
よくある質問
Q1:「通知」と「連絡」はどう違いますか?
「通知」は情報を知らせるという行為に重点があり、やや公式・書面的なニュアンスを持ちます。「連絡」は情報のやり取り全般を指し、口頭・メール・電話など手段を問わず使えるよりカジュアルな表現です。「合否通知」は公式な結果の知らせですが、「合否連絡」はより口語的な表現として使われます。
Q2:「通達」は部下から上司に使えますか?
基本的には使えません。「通達」は上位の立場から下位への一方的な指示・命令を指すため、部下から上司への情報伝達には使いません。部下から上司へ情報を伝える場合は「報告」「連絡」「申し伝える」などの表現を使うのが適切です。
Q3:医療の「告知」はなぜ「通知」や「通達」を使わないのですか?
医療の「告知」は診断結果という重大な情報を患者に公式に伝えるという意味を持ちます。「通知」は日常的な情報伝達のニュアンスが強く重みが足りず、「通達」は上下関係を伴う指示であるため医師と患者の関係にはそぐいません。「告知」が持つ公式に伝えるという重みと広義性が医療の文脈に合っています。
Q4:「告知」をSNSで使うのは正しいですか?
正しい使い方です。SNSでイベントや新商品などの情報を広くフォロワーに向けて発信する場面では「告知」が自然な表現です。「SNSで告知する」「告知ツイート」のような使い方はすでに広く定着しており、広く一般に向けて発信するという「告知」本来の意味と合致しています。
Q5:「通達」と「お達し」はどう違いますか?
「お達し」は「通達」の口語・くだけた表現で、ほぼ同じ意味で使われます。「上からのお達しがあった」のように、日常会話では「お達し」がよく使われます。「通達」は公式文書や行政・ビジネスの文脈、「お達し」はカジュアルな会話での使用が多いという使い分けがあります。
Q6:「通知」「通達」「告知」の英語訳はそれぞれ何ですか?
「通知」はnotification、notice、「通達」はdirective、circular、「告知」はannouncement、publicationが対応します。英語ではnotificationがスマホ通知から公式書類まで幅広く使われ、directiveは組織内の指示、announcementは広く公に知らせる発表を指します。
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「通知」「通達」「告知」の違いをおさらいすると、「通知」は特定の相手に情報を知らせるという幅広い情報伝達、「通達」は上位の立場から下位への権威ある一方的な指示・命令、「告知」は広く一般や不特定多数に向けて公に発信することです。
3つとも「情報を伝える」という点は共通していますが、「誰に向けて伝えるか」「上下関係があるかどうか」「広さはどの程度か」という軸で明確に区別できます。
個人的には、迷ったらまず「通知」を使うことをおすすめします。特定の相手への情報伝達という意味で日常でもビジネスでも幅広く使えて、上下関係や広報性を必要としない便利な言葉だからです。私も以前は「通知」と「告知」をほぼ同じ感覚で使っていましたが、違いを意識してからは文章の正確さがぐっと上がった気がしています。
ぜひ今日から、3つの言葉を場面に合わせて意識して使ってみてください。言葉の選び方一つで、伝わり方がぐんと変わりますよ。
