「今朝は霧が出ているね」と言ったら、夫に「これは靄じゃない?」と言われたこと、ありませんか?私も以前、子どもと一緒に朝の散歩をしていた時、「ママ、これって霧?もや?」と聞かれて、答えに困ったことがあります。どちらも白くぼんやりして見える現象ですが、実は明確な違いがあるんです。この記事では、「霧」と「靄(もや)」の違いと、見分け方について詳しく解説します。
「霧」とは
先日の朝霧が深かった日の
— sanko hironzai (@sanko_hironzai) December 2, 2019
写真です。これだけ深いと、
ちょっと不気味です。#朝霧 #霧 pic.twitter.com/GXS52Vu86P
「霧(きり)」とは、大気中の水蒸気が冷やされて微小な水滴となり、空気中に浮遊することで視界が悪くなる現象のことです。 気象庁の定義では、視程(見通せる距離)が1km未満の状態を「霧」と呼びます。
視程とは、人の目の高さ(地上約1.5m)から水平方向に見て、物体がはっきりと確認できる最大の距離のことです。この距離が1km未満になると「霧」、1km以上になると「靄(もや)」と区別されます。
霧は、空気中に水滴が浮かんでいる状態なので、霧の中にいると肌に触れた水滴が蒸発することで熱を奪うため、ひんやりと感じられます。 服や髪が湿ってくるのも、霧の特徴です。
霧には、発生の仕方によっていくつかの種類があります。晴れた夜に地面が冷えて発生する「放射霧」、冷たい地面に暖かい空気が流れ込んで発生する「移流霧」、冬の川や湖で発生する「蒸気霧」などです。
私も、以前家族で高原に旅行した時、早朝に外に出たら一面真っ白で、10m先も見えないくらいでした。服がしっとりと湿ってきて、肌寒く感じたのを覚えています。子どもたちは「雲の中にいるみたい!」と大はしゃぎでしたが、あれがまさに濃い霧だったんですね。
秋の早朝、子どもの送迎で車を運転している時、霧が出ていて前がほとんど見えないことがあります。ライトをつけても白く反射して、かえって見づらくなってしまうんです。そういう時は、速度を落として慎重に運転するようにしています。霧の怖さを、運転を通じて実感しています。
「靄(もや)」とは
靄。急に?サスペンス… pic.twitter.com/PEoNy0RAy6
— 黄熊→桃熊 (@ow1qtm) December 30, 2025
「靄(もや)」とは、霧と同じく大気中の水蒸気が微小な水滴となって浮遊する現象ですが、視程が1km以上10km未満の状態を指します。 霧よりも薄く、遠くまで見通せる状態です。
「靄」は、霧ほど水滴が多くないため、肌に触れて冷たいと感じることはほとんどありません。見た目は白っぽくぼんやりしていますが、霧ほど濃くないので、日常生活にはあまり支障がありません。
気象用語では、「靄」は「もや」とひらがなで表記されることもあります。 天気予報では、霧は「濃霧注意報」などで使われますが、靄はあまり聞きませんよね。これは、靄は霧ほど視界が悪くないため、注意報が出るほどではないからです。
靄は、特に夜明け前や夕暮れ時に発生しやすいです。太陽の光と結びついて、幻想的な風景を作り出すこともあります。「靄がかかる」という表現は、はっきりとした思考ができず、ぼんやりしている様子を比喩的に表す時にも使われます。
私の実家は山間部にあるんですが、春や秋の朝、山に靄がかかっている光景をよく見ました。霧ほど濃くはないけれど、山全体がふんわりと白いベールに包まれているような、柔らかい印象でした。遠くの山々がうっすらと見えるあの感じが、靄だったんだなと今では理解しています。
最近、子どもと一緒に朝の公園に行った時、「今日はなんだか景色が白っぽいね」と言われたことがあります。確かに、遠くの建物がぼんやりしていましたが、近くはちゃんと見えていました。あれは、靄だったんだと思います。霧ではなく靄なので、特に危険もなく、普通に散歩を楽しめました。
霧と靄の違いをわかりやすく解説
それでは、「霧」と「靄」の違いを整理してみましょう。
視程(見通せる距離)の違い
最も大きな違いは、視程です。 霧は視程が1km未満、靄は視程が1km以上10km未満です。
1kmというのは、だいたい徒歩で12〜15分くらいの距離です。その距離の先が見えない状態が霧、見える状態が靄と覚えておくとわかりやすいですね。
また、特に濃い霧のことを「濃霧(のうむ)」と言います。気象学では、陸上で見通せる距離が100m以下、海上で見渡せる距離が500m以下の霧を濃霧と呼びます。
濃さの違い
視程の違いは、そのまま濃さの違いにもつながります。霧の方が濃く、靄の方が薄いです。 濃い順に並べると、濃霧>霧>靄となります。
英語でも、霧は「fog」、靄は「mist」または「haze」と呼ばれ、濃さによって使い分けられています。
体感の違い
霧の中にいると、肌がひんやりと湿ってくる感じがします。服や髪も湿ってきます。一方、靄の中では、そこまでの湿った感じはありません。
私の経験では、霧の中を歩くと、顔や手が湿ってきて、髪の毛がしっとりしてきます。でも、靄の中では、そこまでの湿った感じはなく、ただ景色が白っぽく見えるだけです。この体感の違いも、霧と靄を見分けるポイントになります。
日常生活への影響の違い
霧は視界が非常に悪いため、運転や外出に支障が出ることがあります。濃霧注意報が出るほどの霧の時は、交通機関にも影響が出ます。
一方、靄は霧ほど視界が悪くないので、日常生活にはあまり支障がありません。遠くが少しぼんやりしている程度です。
私も、霧の日は子どもの送迎に時間がかかることを見越して、早めに家を出るようにしています。でも、靄の日は、特に普段と変わらない時間で大丈夫です。この実用面での違いも、主婦にとっては重要なポイントです。
実際の見分け方のコツ
霧と靄を実際に見分けるには、どうすればいいでしょうか。
遠くの目印を見る
自分がいる場所から1km先くらいの目印を見つけます。例えば、大きな建物、山、鉄塔などです。その目印がはっきり見えなければ霧、ぼんやりでも見えれば靄と判断できます。
ただし、1kmという距離を正確に測るのは難しいので、だいたいの目安として考えてください。
私の家の近くには、約1km先に大きなマンションがあります。朝起きて窓から外を見た時、そのマンションが全く見えなければ霧、うっすらでも見えれば靄だと判断するようにしています。この方法、意外と便利ですよ。
肌の感覚で判断する
外に出て、肌が湿ってくる感じがするか確かめます。霧の中にいると、顔や手がしっとりしてきます。靄では、そこまでの湿った感じはありません。
冬の朝、子どもを送り出す時に外に出ると、霧の日は顔が濡れるような感覚があります。「あ、今日は霧だな」とすぐにわかります。
天気予報をチェックする
天気予報で「濃霧注意報」が出ていれば、間違いなく霧です。ただし、注意報が出ていなくても霧のことはあるので、あくまで参考程度に。
私も、朝のニュースで「濃霧注意報」と聞いたら、「今日は運転に注意しなきゃ」と身構えます。子どもの安全のためにも、天気予報のチェックは欠かせません。
霧と靄の発生しやすい季節と場所
霧と靄は、いつ、どこで発生しやすいのでしょうか。
季節による違い
霧は、気象学的には一年を通して発生する可能性があります。ただし、秋から冬にかけての早朝に特に発生しやすいです。これは、昼と夜の気温差が大きくなるためです。
興味深いことに、俳句の世界では、霧は「秋」の季語、靄は「冬」の季語とされています。日本の文学では、季節によって言葉を使い分けてきたんですね。
私の経験でも、秋の早朝、特に10月から11月にかけて、霧や靄を見かけることが多い気がします。夏はあまり見かけませんが、秋になると急に増えるんですよね。
場所による違い
霧は、盆地や山間部、海沿いなど、特定の場所で発生しやすいです。
盆地では、放射霧が発生しやすいです。 夜に冷気が盆地の底にたまり、朝方に霧となります。山間部では、山の斜面を空気が昇って冷やされることで発生する「滑昇霧」が見られます。
海沿いでは、初夏に暖かい空気が冷たい海面に触れて冷やされる「移流霧」が発生します。冬の川や湖では、冷たい空気が暖かい水面に触れて発生する「蒸気霧」が見られます。
私の実家がある山間の盆地では、本当によく霧が出ます。朝起きると、周りの山々が全く見えないくらいの濃い霧に包まれていることも珍しくありません。太陽が昇るにつれて、霧が晴れていく様子は、毎回見ても美しいと感じます。
霧と靄以外の似た現象
霧や靄に似た現象として、「霞(かすみ)」というものもあります。
「霞」は、気象用語ではなく、文学的な表現です。 空気中に水滴だけでなく、ちりや黄砂、煙などが混ざって、遠くがぼんやりと見える現象を指します。
気象庁の予報用語では定義されていないため、天気予報では使われません。霧や靄は気象現象として明確に定義されていますが、霞はあくまで見た目の印象を表す言葉なんです。
また、「朧(おぼろ)」という言葉もあります。これは、夜間に霞のような現象が起こることを指します。昼間なら霞、夜間なら朧と呼ぶんですね。
俳句の季語では、霞は「春」の季語とされています。春霞という言葉もよく聞きますよね。日本の文化では、季節や時間帯によって、細かく言葉を使い分けてきました。
私も、春の穏やかな日に、遠くの山々がぼんやりと見える景色を見て、「春霞だな」と感じることがあります。霧や靄とは違う、柔らかい雰囲気がありますね。
よくある質問
Q1:霧と靄の一番の違いは何?
見通せる距離(視程)の違いです。霧は視程が1km未満、靄は視程が1km以上10km未満です。霧の方が濃く、靄の方が薄いということになります。同じ現象ですが、濃さによって呼び方が変わるんです。
Q2:霧の中は冷たい感じがするのはなぜ?
霧は空気中に水滴が浮かんでいる状態で、肌に触れた水滴が蒸発する時に熱を奪うため、ひんやりと感じられます。また、霧が出る時は気温が低いことも多いため、余計に寒く感じます。服や髪が湿ってくるのも霧の特徴です。
Q3:天気予報で「もや」を聞かないのはなぜ?
靄(もや)は霧ほど視界が悪くないため、交通機関や日常生活への影響が少ないからです。天気予報では、視界不良で注意が必要な「濃霧注意報」は出ますが、靄については特に注意報は出ません。気象庁の報道資料には登場することもあります。
Q4:霧はいつ発生しやすい?
秋から冬にかけての早朝に特に発生しやすいです。昼と夜の気温差が大きくなると、地面が冷えて放射霧が発生します。雨上がりで空気が湿っている時、風が弱い時なども霧が出やすい条件です。季節や場所によって、様々な種類の霧が発生します。
Q5:「霞(かすみ)」と「霧」の違いは?
霧は気象用語で、大気中の水蒸気が水滴になって浮遊する現象を指します。一方、霞は気象用語ではなく、水滴だけでなくちりや黄砂なども含めて、遠くがぼんやり見える様子を表す文学的な表現です。霞は春の季語としても使われます。
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「霧(きり)」は、視程が1km未満の濃い状態で、肌に触れるとひんやりと湿った感じがします。 運転や外出に支障が出ることもあり、濃霧注意報が出ることもあります。
「靄(もや)」は、視程が1km以上10km未満の薄い状態で、霧ほど湿った感じはありません。 遠くが少しぼんやりして見える程度で、日常生活にはあまり支障がありません。
どちらも大気中の水蒸気が微小な水滴となって浮遊する同じ現象ですが、見通せる距離(視程)によって呼び方が変わります。濃い順に並べると、濃霧>霧>靄となります。
実際の見分け方としては、1km先の目印が見えるかどうか、肌が湿ってくるかどうかをチェックすると良いでしょう。季節的には、秋から冬の早朝に発生しやすく、場所によっても霧の種類が異なります。似た現象として「霞(かすみ)」がありますが、これは気象用語ではなく文学的な表現です。

