日本語を使っていて、「うかがう」という言葉を書くとき、「伺う」と「窺う」のどちらを使えばいいのか迷ったことはありませんか?
実は私も、以前ビジネスメールを書いているときに「お客様の様子を伺う」と書いてしまい、上司から「この場合は『窺う』の方が適切だよ」と指摘されて恥ずかしい思いをしたことがあります。同じ読み方なのに、使い分けが必要だなんて、日本語って本当に奥が深いですよね。
この記事では、そんな「伺う」と「窺う」の違いについて、誰でも簡単に理解できるように、わかりやすく解説していきます。小学生のお子さんでも理解できるように、身近な例を交えながらお話ししていきますね。
「伺う」とは
大衆ホルモン肉力屋 蒲田東口店さん
— 蒲田のお部屋探し【ミレイホーム】 (@mirei_kamata) December 15, 2025
ゴロっとしたお肉が食べたい時に伺うお店です( *´艸`)
店員さんの感じも良くお気に入りのお店です☺
炭火で焼いたお肉はどれも美味しく、コスパも良くて!!!
ご馳走様でした☺ pic.twitter.com/QwHJYS30xv
「伺う」は、「聞く」「訪問する」「尋ねる」の丁寧な言い方である謙譲語です。謙譲語というのは、自分がへりくだって相手を立てる言葉のこと。つまり、「伺う」は目上の人や大切なお客様に対して使う、とても丁寧な表現なんです。
「伺う」には主に3つの意味があります。
1つ目は「聞く」という意味です。たとえば、「お話を伺いたいのですが」と言えば、「お話を聞かせてください」という意味になります。
2つ目は「訪問する」という意味です。「明日の午後2時に御社へ伺います」と言えば、「明日の午後2時に会社を訪問します」という意味になります。
3つ目は「尋ねる」「質問する」という意味です。「お名前を伺ってもよろしいでしょうか」と言えば、「お名前を教えてください」という意味になります。
大切なポイントは、「伺う」は必ず目上の人や敬意を払うべき相手に対して使うということです。友達同士では「伺う」は使わず、普通に「聞く」「訪ねる」と言いますよね。
「窺う」とは
行動を起こさないと、誰かに好かれない
— 葛城 (@katuragi0010) December 7, 2025
そんな空虚な現実をネットに学んだと思う
嫌われたくないから、リスクを冒せない
好かれたいから、他人の顔を窺う
自分を貫けない人間が、行動を起こせるわけないよな
一方、「窺う」は、こっそりと様子を見たり、チャンスを狙ったりするときに使う言葉です。「伺う」とは違って、謙譲語ではありません。つまり、敬意を表す言葉ではないんです。
「窺う」には主に2つの意味があります。
1つ目は「そっと様子を見る」「密かに探る」という意味です。たとえば、「相手の顔色を窺う」と言えば、「相手の機嫌や様子をこっそり観察する」という意味になります。
2つ目は「チャンスを待つ」という意味です。「反撃のタイミングを窺う」と言えば、「反撃する良い機会が来るのを待ち構えている」という意味になります。
「窺う」は、穴から覗くように、こっそりと何かを見たり探ったりするイメージの言葉なんですね。だから、目上の人に対して使う丁寧な言葉ではないんです。
ちなみに、「窺」という漢字は常用漢字ではないため、新聞や公式な文書では、ひらがなで「うかがう」と書くことが多いですよ。
「伺う」と「窺う」の決定的な違い
では、「伺う」と「窺う」の違いをもう少し詳しく見ていきましょう。
1つ目の違いは、謙譲語かどうかです。「伺う」は謙譲語なので、目上の人に対して使います。一方、「窺う」は謙譲語ではないので、相手を敬う意味はありません。
2つ目の違いは、面と向かって接するか、こっそり見るかという点です。「伺う」は相手と直接会って話を聞いたり、訪問したりする場面で使います。でも「窺う」は、相手に気づかれないように様子を探ったり、陰から観察したりする場面で使います。
3つ目の違いは、使う場面です。ビジネスシーンやフォーマルな場面で目上の人に対して使うのは「伺う」。自分の行動を謙遜して表現したいときに使います。一方、「窺う」は相手の様子をさりげなく観察したり、チャンスを待ったりする場面で使います。
私の経験で言うと、子どもたちが何か悪いことをして怒られた後、私の顔色を「窺って」いる様子がよくあります。これは「ママの機嫌が直ったかな?」とこっそり様子を見ているわけです。でも、もし目上の先生に「明日お伺いします」と言うなら、これは「伺う」を使います。
具体的な使い分け例文
それでは、実際の使い分けを例文で見ていきましょう。
「伺う」を使う例文:
- ぜひお話を伺いたいと思います(話を聞きたいです)
- 来週の水曜日に御社へ伺います(訪問します)
- お名前を伺ってもよろしいでしょうか(名前を教えてください)
- 以前からお噂は伺っております(話は聞いています)
- ご都合を伺いたいのですが(都合を聞きたいです)
「窺う」を使う例文:
- 部長の顔色を窺いながら報告した(機嫌を見ながら)
- 敵チームの動向を窺う(様子を探る)
- チャンスを窺って行動する(タイミングを狙う)
- 隙間から部屋の中を窺った(こっそり見た)
- 相手の反応を窺いながら話を進める(様子を見ながら)
特に間違えやすいのが「様子を伺う」という表現です。目上の人の安否を気遣って訪問する場合は「ご様子を伺う」と「伺う」を使います。でも、相手の反応や機嫌をこっそり観察する場合は「様子を窺う」と「窺う」を使います。
ビジネスシーンでの注意点
ビジネスシーンで「伺う」を使うときには、いくつか注意したいポイントがあります。
まず、「お伺いします」という表現について。実はこれ、二重敬語なんです。「伺う」自体がすでに謙譲語なのに、さらに「お」をつけているからです。文法的には間違いなのですが、文化庁の「敬語の指針」でも習慣として定着していると認められています。
ただし、年配の方やビジネスマナーに厳しい方の中には、二重敬語を良く思わない人もいます。心配な場合は、「伺います」とシンプルに言う方が無難です。
また、身内について話すときは注意が必要です。たとえば、お客様に対して「弊社の部長から伺っております」というのは間違い。これでは部長に敬意を払っていることになってしまいます。正しくは「弊社の部長から聞いております」と言います。
私も以前、取引先の方に「課長から伺った話なのですが」と言ってしまい、後で先輩から「身内には敬語を使わないんだよ」と教えてもらったことがあります。慣れるまでは難しいですよね。
よくある質問
Q1. 「様子を伺う」と「様子を窺う」はどう使い分けるの?
目上の人の体調や状況を気遣って訪問する場合は「ご様子を伺う」と書きます。これは「訪問する」という謙譲語の意味で使っています。一方、相手の機嫌や反応をこっそり観察する場合は「様子を窺う」と書きます。こちらは「密かに見る」という意味です。
たとえば「入院中の社長のご様子を伺いに行く」なら「伺う」ですが、「上司の様子を窺いながら報告する」なら「窺う」を使います。訪問するのか、観察するのかで判断するとわかりやすいですよ。
Q2. 「機嫌を伺う」と「機嫌を窺う」はどちらが正しい?
これは文脈によって変わります。「ご機嫌を伺う」という形で、目上の人の意向や様子を知るために訪問する場合は「伺う」を使います。でも「機嫌を窺う」という形で、相手の機嫌をこっそり観察する場合は「窺う」を使います。
一般的には「顔色を窺う」のように、「窺う」を使うことが多いですね。相手の内面をこっそり見るという意味合いが強いからです。
Q3. メールで使うときはどちらを使えばいい?
ビジネスメールでは、基本的に「伺う」を使います。「明日御社に伺います」「お話を伺いたく存じます」のように、相手に敬意を払う表現として「伺う」を使うのが適切です。
「窺う」は、相手の様子を観察するという意味なので、メールではあまり使いません。もし使う場合も「市場動向を窺いながら」のように、物事の様子を探るという意味で使います。
Q4. 「うかがう」とひらがなで書いてもいいの?
はい、大丈夫です。特に「窺う」は常用漢字ではないため、公的な文書や新聞ではひらがなで「うかがう」と書くのが一般的です。「伺う」も、迷ったときはひらがなで「うかがう」と書けば間違いはありません。
ただし、ビジネス文書では漢字を使った方がフォーマルな印象になります。使い分けに自信があるなら、漢字で書くとより丁寧な印象を与えられますよ。
まとめ
「伺う」と「窺う」の違い、理解できましたか?
もう一度ポイントをまとめると、「伺う」は目上の人に対して使う謙譲語で、「聞く」「訪問する」「尋ねる」という意味があります。ビジネスシーンでお客様や上司に対して使う丁寧な言葉です。
一方、「窺う」は謙譲語ではなく、「こっそり様子を見る」「チャンスを狙う」という意味があります。相手の機嫌を観察したり、タイミングを待ったりするときに使います。
使い分けのコツは、相手に敬意を払って直接会うなら「伺う」、こっそり観察するなら「窺う」と覚えておくといいですよ。
日本語の使い分けは難しいですが、一度理解してしまえば、自信を持って使えるようになります。私も失敗を重ねながら、少しずつ正しい使い方を身につけてきました。
この記事が、皆さんの日本語学習のお役に立てれば嬉しいです。これからは「伺う」と「窺う」を迷わず使い分けられますね。

