子どもに「ねえ、むね肉ともも肉って何が違うの?」と聞かれて、うまく答えられなかったことがあります。「むね肉はパサパサするやつ」「もも肉はおいしいやつ」くらいしか言えなくて、なんとなく恥ずかしくなりました。「ささみ」となるとさらによくわかっていませんでした。詳しく説明します。
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「鶏むね肉」「鶏もも肉」「ささみ」の違いを簡単にまとめると

まずは結論から!3つの違いをざっくり整理します。
・ 「鶏むね肉」は胸の部位、脂肪少なめ・高タンパク、淡白な味わい、低カロリー
・ 「鶏もも肉」は脚の付け根の部位、脂肪多め・旨味豊富、ジューシーでコクあり
・ 「ささみ」は胸骨に沿った部位、最も脂肪が少ない、タンパク質含有率トップクラス
詳しい意味と使い方は、以下で順番に解説します。
「鶏むね肉」とは
「鶏むね肉」とは、鶏の胸部分にある大きな筋肉で、脂肪が少なく淡白な味わいが特徴の部位のことです。
鶏1羽から取れる量が多く、価格がリーズナブルなのも特徴のひとつです。100gあたりのカロリーは約105〜120kcal程度で、同量の鶏もも肉と比べると大幅に低めです。タンパク質含有量は高く、筋肉づくりや体重管理を意識している人に人気があります。加熱しすぎるとパサつきやすいという難点がありますが、調理法を工夫することでしっとり仕上げることができます。
鶏むね肉が活躍する場面はこちらです。
・ 蒸し鶏・サラダチキン
・ 鶏ハム・棒棒鶏
・ 薄切りにした炒め物
・ カツ・フライ
・ スープ・鍋物
むね肉は繊維の方向に沿って切るか、逆らって切るかで食感が大きく変わります。繊維を断ち切るように切ると柔らかく感じやすく、繊維に沿って裂くと鶏ハムなどの料理で食感が生きます。また下処理として塩麹・酒・片栗粉などを揉み込んでおくと、加熱後もしっとりした仕上がりになります。
スーパーのレジ前で、ふと値段を見比べたことがあります。鶏もも肉より鶏むね肉の方が100gあたり30〜40円ほど安いことに気づいて、「同じ鶏肉なのになんでこんなに違うんだろう」と気になったのが、部位を調べたきっかけでした。
家計管理アプリを見ると、鶏肉の購入はほぼ毎週あって、むね肉ともも肉を交互に買っていました。でも正直、なんとなくの気分で選んでいただけで、料理による使い分けはほとんどできていませんでした。
鶏むね肉は低カロリー・高タンパクの優等生で、調理の工夫次第でパサつきを防ぎしっとりおいしく仕上げることができます。
「鶏もも肉」とは
「鶏もも肉」とは、鶏の脚の付け根から太ももにかけての部位で、脂肪と旨味が豊富でジューシーな食感が特徴の部位のことです。
むね肉と比べると脂肪含有量が多く、100gあたりのカロリーは約190〜200kcal程度です。その分、加熱しても縮みにくく、しっとりジューシーに仕上がりやすいという扱いやすさがあります。皮の部分に特に脂肪が多く、皮あり・皮なしで味わいとカロリーが変わります。日本で鶏肉料理といえばもも肉を使うレシピが多く、幅広い料理に活用できます。
鶏もも肉が活躍する場面はこちらです。
・ 唐揚げ
・ 照り焼きチキン
・ 親子丼・チキン南蛮
・ カレー・シチュー
・ バーベキュー・グリル
もも肉が唐揚げに向いている理由は、脂肪分が加熱によってジュワッとにじみ出て、外はカリッと中はジューシーな食感を作りやすいからです。むね肉で唐揚げを作ると火を通しすぎたとき乾柴になりやすいのに対し、もも肉は多少加熱しすぎても旨味と水分が残りやすいです。
「夫に『それ違うよ』と指摘されて初めて知りました」というのが親子丼の話です。私はなんとなくむね肉で作っていたのですが、夫に「親子丼はもも肉の方がおいしくない?」と言われて比べてみたら、確かにもも肉の方が格段にコクが出ました。脂肪分が煮汁に溶け出してだしと合わさり、全体の味が丸くなる感じがしました。
鶏もも肉は脂肪由来の旨味とジューシーさが最大の魅力で、加熱に強く初心者でも失敗しにくい扱いやすい部位です。
「ささみ」とは
「ささみ」とは、鶏の胸骨の内側に沿ってある細長い筋肉で、3つの部位の中で最も脂肪が少なく、タンパク質含有率が最も高い部位のことです。
名前の由来は、形が笹の葉に似ていることから「笹身(ささみ)」と呼ばれるようになったと言われています。鶏1羽から2本しか取れない希少な部位で、100gあたりのカロリーは約98〜105kcal程度と3つの中で最も低めです。タンパク質は100gあたり約23g前後含まれており、アスリートやダイエット中の方に特に注目されています。中央に白い筋が1本通っており、調理前に取り除くと食感が良くなります。
ささみが活躍する場面はこちらです。
・ 蒸してサラダのトッピング
・ フライ・カツ
・ 和え物・棒棒鶏風
・ スープの具材
・ 離乳食・介護食
ささみはむね肉よりさらに脂肪が少ないため、加熱しすぎると特にパサつきやすいです。電子レンジ加熱やゆでる場合は、余熱で火を通す方法が柔らかく仕上げるコツです。また酒をふって蒸すと、うまみが逃げずしっとりした仕上がりになります。
「正直、今でも一瞬迷います」というのがむね肉とささみの見分け方です。スーパーで並んでいるとき、形で判断できるようになったのは比較的最近の話で、それまでラベルをよく確認せずに間違えて買ってきてしまったことが2〜3回ありました。ささみの方が細長くて小ぶり、むね肉は平たく大きい、と意識してから間違えなくなりました。
ささみは3つの中でカロリーが最も低くタンパク質が豊富で、ヘルシー志向の料理や離乳食にも使いやすい繊細な部位です。
「鶏むね肉」「鶏もも肉」「ささみ」の違いを比較
| 部位 | カロリー(100g) | 脂肪 | 食感・味 | 得意な料理 | 価格帯 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 鶏むね肉 | 胸部分 | 約105〜120kcal | 少ない | 淡白・しっとり〜パサつきあり | 蒸し鶏・鶏ハム・炒め物 | 低め |
| 鶏もも肉 | 脚の付け根〜太もも | 約190〜200kcal | 多い | ジューシー・旨味豊富 | 唐揚げ・照り焼き・親子丼 | 中程度 |
| ささみ | 胸骨内側の細長い筋肉 | 約98〜105kcal | 最も少ない | あっさり・繊細・パサつきやすい | サラダ・和え物・蒸し料理 | 中程度 |
こうして並べると、3つは「脂肪の量と旨味」がトレードオフになっていることがよくわかります。脂肪が多いほどジューシーで旨味が強く、脂肪が少ないほどカロリーは下がるがパサつきやすくなる、という関係です。
料理の目的が「おいしさ重視」ならもも肉、「ヘルシー重視」ならむね肉かささみ、「タンパク質を最優先」ならささみ、という選び方が基本になります。
「鶏むね肉」「鶏もも肉」「ささみ」の覚え方と使い分けのコツ
どれを使えばいいか迷ったときのために、実際に役立つ判断のコツをまとめます。
① 「おいしさ優先か、ヘルシー優先か」で大きく絞る
まずこの軸で考えると迷いが減ります。
・ 食べごたえ・旨味を重視 → 鶏もも肉
・ カロリーを抑えたい → 鶏むね肉 or ささみ
・ タンパク質を最大限に取りたい → ささみ
唐揚げや照り焼きはもも肉、ダイエット中のサラダチキンはむね肉、筋トレ後の高タンパクメニューはささみ、と決めておくと買い物でも迷いません。
② むね肉をしっとり仕上げる3つの方法
むね肉がパサつく原因は「加熱しすぎ」です。以下のどれかを取り入れるだけで仕上がりが変わります。
・ 塩麹・酒・片栗粉を揉み込んで30分おく(水分を閉じ込める)
・ ゆでる場合は沸騰後に火を止め、余熱で火を通す
・ 繊維を断つように薄くそぎ切りにしてから炒める
私が一番よく使うのは片栗粉を薄くまぶす方法です。炒め物に使うとき、むね肉に酒・塩少々・片栗粉を揉み込んで10分おくだけで、仕上がりのしっとり感がまったく変わります。
③ ささみの筋は必ず取る
ささみの中央を走る白い筋は加熱するとかたく縮んで食感が悪くなります。包丁の背で押さえながら引っ張るか、フォークを使って引き抜くと簡単に取れます。慣れると30秒もかかりません。この一手間で食感がぐっと良くなります。
④ 代用できる組み合わせを知っておく
・ もも肉の代わりにむね肉 → 仕上がりがあっさりする。下処理をしっかりすればある程度カバーできる
・ むね肉の代わりにささみ → ほぼ代用可。量が少ないため複数本必要になることが多い
・ ささみの代わりにむね肉 → 代用可。カロリーはやや上がるが料理の仕上がりはほぼ同じ
唐揚げだけはもも肉からむね肉への代用が難しく、仕上がりの差が大きく出ます。逆にスープや蒸し料理では3つのどれを使っても大きな差は出にくいです。
⑤ 部位の場所を体で覚える
・ むね肉 → 胸を手で押さえたあたり(前面・平らな大きい筋肉)
・ もも肉 → 太ももを手で握ったあたり(脚の付け根・丸みのある筋肉)
・ ささみ → 胸の内側・胸骨のすぐ横(細くて小さい筋肉)
人間の体に置き換えて考えると、もも肉は日常的によく動かす脚の筋肉なので血流が多く旨味が豊富、むね肉とささみは比較的動きが少ない部位なので脂肪が少ない、というイメージで覚えると忘れにくいです。
よくある質問
Q1:鶏むね肉と鶏もも肉はカロリーがどれくらい違いますか?
100gあたりで比べると、むね肉は約105〜120kcal、もも肉は約190〜200kcalと、もも肉の方が70〜80kcalほど高くなります。主な差は脂肪含有量で、皮を取り除くともも肉のカロリーは大きく下がります。
Q2:ささみとむね肉はどちらがタンパク質が多いですか?
100gあたりのタンパク質量はほぼ同程度で、どちらも約22〜24g前後です。ただしカロリーあたりのタンパク質比率で見るとささみがわずかに上回ります。大きな差ではないため、入手しやすい方・使いやすい方を選んで問題ありません。
Q3:唐揚げはむね肉でも作れますか?
作れますが、仕上がりの食感が変わります。もも肉は脂肪が多いためジューシーに仕上がりやすく、むね肉は淡白でやや乾きやすいです。むね肉で作る場合は、片栗粉を多めにまぶし、揚げ時間を短めにするとパサつきを抑えられます。
Q4:ささみの白い筋は食べても大丈夫ですか?
食べても害はありませんが、加熱するとかたく縮んで食感が悪くなります。サラダや和え物など、食感が気になる料理では取り除いた方が口当たりが良くなります。スープや細かく刻む料理では気にならない場合もあります。
Q5:子どもや高齢者にはどの部位が向いていますか?
どの部位も食べやすい調理法があります。子ども向けにはもも肉のジューシーな唐揚げや照り焼きが食べやすく人気です。高齢者や離乳食にはささみやむね肉を柔らかく蒸したものが向いています。かたさが気になる場合は、加熱後に細かく割くか、とろみをつけると食べやすくなります。
Q6:冷凍保存はどの部位がしやすいですか?
3つとも冷凍保存できます。もも肉は脂肪が多い分、解凍後も比較的しっとりした食感を保ちやすいです。むね肉とささみは解凍後にパサつきが出やすいため、下味をつけてから冷凍すると解凍後の品質が保ちやすくなります。
Q7:鶏むね肉が安い理由は何ですか?
需要と供給のバランスが主な理由です。鶏もも肉は唐揚げや照り焼きなど人気料理に使われ需要が高く、むね肉は以前は比較的需要が低かったため価格が低めに設定されてきました。近年は健康志向の高まりでむね肉の人気も上がっていますが、1羽あたりの取れる量が多いことも価格の低さに影響しています。
Q8:もも肉の「皮あり」「皮なし」でどれくらい違いますか?
鶏皮には脂肪が集中しており、皮ありと皮なしではカロリーが100gあたり50〜70kcalほど変わることがあります。風味とジューシーさは皮ありの方が格段に上で、焼き料理・揚げ料理では皮ありの方がおいしく仕上がります。カロリーを抑えたい場合は皮なしか、調理後に皮を取り除くのが効果的です。
「鶏肉」の人気商品をレビュー件数順に楽天で探す!まとめ
3つの部位の要点をまとめます。
・ 「鶏むね肉」は低カロリー・高タンパク・リーズナブル、下処理でしっとり仕上がる
・ 「鶏もも肉」は旨味・ジューシーさが最大の魅力、加熱に強く初心者でも扱いやすい
・ 「ささみ」は3つの中で最もカロリーが低くタンパク質が豊富、筋取りが下処理のコツ
個人的には、迷ったらまず「唐揚げ・照り焼きならもも肉、それ以外はむね肉」と決めてしまうのがおすすめです。この2択で8割くらいの料理はカバーできます。ささみはサラダや和え物など「あっさり食べたい」ときの選択肢として覚えておくと使いやすいです。
この記事を書きながら、私自身もずっとなんとなくで選んでいたことを実感しました。これからはレシピに合わせてちゃんと選ぶようにしようと思います。

