居酒屋のメニューを見ていて、ふと気になりました。「焼き鳥」と「焼きとん」って、何が違うんだろう?「串焼き」はまた別のもの?詳しく説明します。
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「焼き鳥」「焼きとん」「串焼き」の違いを簡単にまとめると

まずは結論から!3つの違いをざっくり整理します。
・ 「焼き鳥」は鶏肉を串に刺して焼いたもの、鶏の各部位が楽しめる、居酒屋の定番
・ 「焼きとん」は豚肉・豚臓器を串に刺して焼いたもの、もつ系が多い、下町文化が発祥
・ 「串焼き」は肉・魚・野菜など何でも串に刺して焼いたもの、素材の縛りなし、総称
詳しい意味と使い方は、以下で順番に解説します。
「焼き鳥」とは
「焼き鳥」とは、鶏肉やその内臓を一口大に切って串に刺し、炭火や直火で焼いた料理のことです。
「鳥」という字が示すとおり、もともとは鶏肉を使った料理を指す言葉です。ただし現在は豚肉を使ったものを「焼き鳥」と呼んで提供するお店もあり、厳密な定義はお店によって異なる場合があります。タレと塩の2種類の味付けが基本で、それぞれ部位によって合う味付けが変わるのも焼き鳥の楽しみのひとつです。
焼き鳥の定番部位はこちらです。
・ もも(鶏もも肉。脂と旨みのバランスがよく一番人気)
・ ねぎま(鶏肉とねぎを交互に刺したもの)
・ つくね(ひき肉を練って成形したもの。タレとの相性が抜群)
・ かわ(鶏皮。コラーゲン豊富でパリパリ食感)
・ レバー(鶏のレバー。濃厚な味わい)
焼き鳥は明治時代頃から屋台料理として庶民に広まり、現在では居酒屋・専門店・コンビニのホットスナックまで、あらゆる場所で親しまれています。炭火で焼くことで余分な脂が落ち、香ばしい風味が加わるのが本格的な焼き鳥の魅力です。
夫と2人で近所の焼き鳥屋に行ったとき、夫が迷わず「レバー塩で」と注文しているのを見て、「なんでレバーは塩なの?」と聞いたことがあります。「レバーは臭みがあるからタレより塩の方が合うんだよ」と言われて、頭でわかっていても、ぱっと出てこないんですよね、そういう知識って。
それ以来、部位ごとにタレ・塩を変えて頼むようになって、焼き鳥を食べるのがぐっと楽しくなりました。
鶏肉の各部位の個性を、タレと塩の使い分けで引き出すのが焼き鳥の醍醐味です。
「焼きとん」とは
「焼きとん」とは、豚肉や豚の内臓(もつ)を串に刺して焼いた料理のことです。
「とん」は豚を意味する言葉で、焼き鳥の「鶏肉版」に対して焼きとんは「豚肉版」という位置づけです。戦後の東京・下町エリアで庶民の食文化として発展したとされており、特に埼玉県の東部や東京の下町には焼きとん専門店が今も多く残っています。豚の様々な部位や内臓を使うため、独特の食感と濃厚な旨みが楽しめます。
焼きとんの定番部位はこちらです。
・ かしら(豚の頭部の頬肉。弾力があってジューシー)
・ タン(豚タン。歯ごたえがあってさっぱりした味わい)
・ シロ(豚の小腸。プリプリした食感)
・ レバー(豚レバー。鶏レバーより濃厚)
・ ハツ(豚の心臓。コリコリとした食感)
焼きとんは焼き鳥と比べると脂分が多い部位が多く、濃厚でパンチのある味わいが特徴です。タレとの相性がよい部位が多く、甘辛いタレで食べるスタイルが定番です。
「焼きとん」という言葉を初めてちゃんと意識したのは、スーパーの惣菜コーナーで「焼きとん串」と書いてあるパックを見たときです。それまでなんとなく「焼き鳥っぽいやつ」として手に取っていたのですが、よく見たら豚肉で、しかも部位名が「かしら」と書いてある。
「かしら?頭?」と思ってその場でスマホで調べて、豚の頬肉のことだと知りました。なんか気まずくて、レジ前でひとりでスマホをいじっていました。
豚のさまざまな部位や内臓を余すところなく使う焼きとんは、素材のおいしさを最大限に引き出す下町の食文化が生んだ料理です。
「串焼き」とは
「串焼き」とは、肉・魚・野菜・豆腐などあらゆる食材を串に刺して焼いた料理の総称のことです。
焼き鳥も焼きとんも、広い意味では「串焼き」のひとつです。串焼きという言葉には素材の縛りがなく、鶏・豚・牛・羊・魚・エビ・野菜・チーズなど、串に刺して焼けるものはすべて「串焼き」と呼べます。世界各地にも串焼き文化は広く存在し、中東のケバブ、東南アジアのサテー、フランスのブロシェットなどもすべて串焼きの仲間です。
串焼きが使われる場面はこちらです。
・ バーベキューで野菜や肉を串に刺して焼くとき
・ 居酒屋メニューで鶏・豚・牛など複数の素材を提供するとき
・ お祭りや屋台でさまざまな食材を焼いて販売するとき
・ 牛串・ラムチョップなど焼き鳥・焼きとん以外の肉を提供するとき
串焼きという言葉が便利なのは、素材を問わず使える点です。たとえばお店が鶏だけでなく牛や野菜の串も出している場合、「焼き鳥屋」ではなく「串焼き屋」と名乗る方が正確になります。
去年の夏、子どもの習い事の発表会の後で家族でバーベキューをしたとき、鶏肉・牛肉・エビ・ピーマン・ズッキーニを全部串に刺して焼きました。夫が「これ焼き鳥?」と聞いてきたので「エビとズッキーニが入ってるから焼き鳥じゃなくて串焼きだよ」と答えたら、「あ、そういうことか」という顔をしていました。
「串焼き」という言葉を使えばすべてまとめて言えるので、こういうときに便利だと改めて感じました。
素材を選ばない「串焼き」は焼き鳥・焼きとんの上位概念にあたる言葉で、世界中の串料理を一言で表せる便利な総称です。
「焼き鳥」「焼きとん」「串焼き」の違いを比較
3つの違いを整理すると、素材の縛りの有無と使う肉の種類が核心です。焼き鳥は鶏限定、焼きとんは豚限定、串焼きは何でもOKという構造になっています。
居酒屋で「焼き鳥屋なのに豚串がある」というケースがよくありますが、これは厳密には焼きとんが混在しているか、お店が広い意味で「焼き鳥」という言葉を使っているかのどちらかです。メニューに「かしら」「シロ」「タン」があれば焼きとんが含まれているサインです。
| 主な素材 | 素材の縛り | 定番の味付け | 発祥・文化 | |
|---|---|---|---|---|
| 焼き鳥 | 鶏肉・鶏内臓 | 鶏限定(原則) | タレ・塩 | 明治期・全国区 |
| 焼きとん | 豚肉・豚内臓 | 豚限定 | タレが多め | 戦後・下町文化 |
| 串焼き | 肉・魚・野菜など | 縛りなし | 素材次第で自由 | 世界共通の調理法 |
カロリー面では、脂分の多い豚内臓を使う焼きとんが高くなりやすく、部位によっては鶏のむね肉やささみを使った焼き鳥が最も低カロリーになります。串焼きは素材次第で大きく変わります。
「焼き鳥」「焼きとん」「串焼き」の覚え方・区別のコツ
居酒屋やスーパーで迷わないための、シンプルな見分け方をまとめます。
① 「とん」がつくかどうかで判断する
一番簡単な覚え方は「名前に『とん(豚)』が入っているかどうか」です。
・ 焼き鳥 → 「とり(鶏)」が含まれている → 鶏肉
・ 焼きとん → 「とん(豚)」が含まれている → 豚肉
・ 串焼き → 素材名が入っていない → 何でもあり
名前を見るだけで素材が判断できるので、この対比を覚えておくだけでかなりすっきりします。
② メニューの部位名で判断する
居酒屋でどちらのメニューか迷ったときは、部位名を確認するのが確実です。
・ もも・ねぎま・つくね・かわ → 焼き鳥(鶏)
・ かしら・シロ・ハツ・タン → 焼きとん(豚)
・ 牛串・エビ・ピーマン → 串焼き(その他)
「かしら」や「シロ」という言葉が出てきたら焼きとんのサインです。
③ 「総称か・専門かで」整理する
3つの関係を図で整理するとこうなります。
・ 串焼き(大)→ 焼き鳥(中)+ 焼きとん(中)+ その他の串焼き(中)
串焼きが一番大きな概念で、焼き鳥と焼きとんはその中に含まれる専門的な種類です。「何の肉か」で細分化されたのが焼き鳥・焼きとんだと覚えると整理しやすくなります。
④ スーパーのパッケージで確認する習慣をつける
惣菜コーナーやお肉売り場で串に刺さった商品を選ぶとき、パッケージの素材表示を確認する習慣をつけると自然と違いが身につきます。「鶏肉使用」なら焼き鳥、「豚肉使用」なら焼きとんです。部位名が書いてある場合は、上記の部位一覧と照らし合わせてみてください。
よくある質問
Q1:焼き鳥屋で豚肉の串が出てくることがあるのはなぜですか?
本来、焼き鳥は鶏肉を使う料理ですが、日本では豚肉の串を「焼き鳥」として提供するお店が多く存在します。法律上の定義はなく、慣習的に豚串も「焼き鳥」と呼んでいるケースがあるためです。厳密に区別したい場合は、メニューの部位名(かしら・シロなど)で豚かどうかを確認するのが確実です。
Q2:焼きとんの「かしら」とはどの部位ですか?
豚の頭部にある頬肉のことです。「かしら」は「頭(かしら)」に由来する呼び名で、頬のあたりの筋肉を指します。脂と赤身のバランスがよく、弾力のある食感が特徴です。焼きとんの中でも特に人気の高い部位のひとつで、タレとの相性が抜群です。
Q3:串焼きと焼き鳥はどう使い分ければいいですか?
素材が鶏肉だけなら「焼き鳥」、鶏以外の素材が含まれる場合や複数の素材を扱う場合は「串焼き」を使うのが自然です。お店の名前や料理名として使う場合も同様で、牛串や野菜串も提供するなら「串焼き屋」の方が正確に伝わります。
Q4:焼き鳥のタレと塩はどう使い分けるのが正しいですか?
明確なルールはありませんが、一般的に素材の味を活かしたい部位には塩、濃いめの味付けが合う部位にはタレが向いているとされています。鶏むね・ささみ・タンなどはさっぱりした塩、もも・皮・つくねなどはコクのあるタレとの相性がよいといわれています。好みで選んでかまいません。
Q5:焼きとんは内臓料理ですか?
内臓だけではありません。豚の頬肉(かしら)や豚タン(舌)など内臓ではない部位も多く使われます。ただし、シロ(小腸)・ハツ(心臓)・レバー(肝臓)など内臓系の部位も定番メニューに含まれることが多いため、内臓が苦手な場合はメニューの部位名を確認してから注文するのがおすすめです。
Q6:炭火焼きと電気・ガス焼きで味は変わりますか?
変わります。炭火焼きは遠赤外線効果で食材の内部まで均一に火が通り、表面がカリッと仕上がります。また炭の煙が食材に付着して香ばしい風味が加わるため、香りと食感の両面で電気・ガス焼きとは異なる仕上がりになります。専門店が炭火にこだわるのはこのためです。
Q7:焼きとんは東京・下町の食文化ですか?
関連性は深いですが、現在は全国に広まっています。戦後の食料不足の時代に豚の余すところなく使う文化として東京の下町や埼玉県東部で発展したとされており、現在もこのエリアには専門店が多く集まっています。ただし今では全国の居酒屋チェーンや惣菜店でも扱われており、特定の地域だけの料理ではなくなっています。
Q8:焼き鳥・焼きとん・串焼きのカロリーはどれが低いですか?
部位によって大きく異なりますが、傾向として鶏のむね肉やささみを使った焼き鳥が最も低カロリーです。豚の内臓・脂身を使う焼きとんは高くなりやすい部位があります。串焼きはエビや野菜を選べば非常に低カロリーにもなります。ダイエット中は鶏むね・ささみの塩焼きが最も選びやすいです。
「焼き鳥」の人気商品をレビュー件数順に楽天で探す!まとめ
・ 「焼き鳥」は鶏肉・鶏内臓を串に刺して焼く料理。タレと塩の使い分けや部位の多様さが魅力で、居酒屋の定番として全国に根付いている
・ 「焼きとん」は豚肉・豚内臓を串に刺して焼く料理。かしら・シロ・ハツなど独特の部位が並び、下町発祥の濃厚な旨みが特徴
・ 「串焼き」は素材を問わず串に刺して焼く料理の総称。焼き鳥も焼きとんも「串焼き」の一種で、最も広い意味を持つ言葉
個人的には、居酒屋でメニューを見るとき「かしら」や「シロ」があれば焼きとんが楽しめるお店だと判断するようにしています。焼き鳥しかないお店と焼きとんもあるお店では、注文の幅がかなり変わってくるので、最初に確認する習慣がつきました。
この記事を書いて、なんとなくひとまとめにしていた串料理の世界がきれいに整理できた気がします。私もこれからは「今日は焼き鳥気分か、焼きとん気分か」と意識しながら選んでみようと思います。

