「名刺に書く役職は?」「彼女の肩書きは何ですか?」「このポジションに適任な人を探しています」……どれも「仕事上の立場・地位」を表しているようだけど、何が違うんだろう?
私もパート先で名刺を作ることになったとき、「役職欄に何を書けばいいの?肩書き?ポジション?」と迷ったことがあります。似ているようで微妙にニュアンスが違う3つの言葉、ビジネスでは使い分けが大切なんですよね。
この記事では以下がわかります:
・ 「役職」「肩書き」「ポジション」それぞれの正しい意味と定義
・ ビジネスでの正しい使い分けと具体的な例文
・ 間違えやすいポイントと覚え方のコツ
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「役職」「肩書き」「ポジション」の違いを簡単にまとめると

まずは結論から!3つの違いをざっくり整理します。
・ 「役職」は組織における公式な地位・階級を指す言葉で、部長・課長など人事制度で定められた役割
・ 「肩書き」は対外的に示す呼称・称号を指す言葉で、名刺や自己紹介で使う呼び名全般
・ 「ポジション」は組織やチームでの立ち位置・役割を指すカタカナ語で、必ずしも正式な役職とは限らない
3つとも「仕事上の立場」に関わる言葉ですが、公式性・用途・ニュアンスがそれぞれ異なります。詳しい意味と使い方は、以下で順番に解説します。
「役職」とは
「役職」とは、組織における公式な地位・階級を指す言葉で、部長・課長・係長など人事制度で正式に定められた役割・職位のことです。
「役」は「つとめ・職務」、「職」は「つかさどる・職務」を意味します。役職という言葉の特徴は、組織の階層構造における「公式な地位」を示す点です。会社の人事制度で定められており、就業規則や組織図にも明記される正式なものです。昇進・昇格によって変わり、給与・権限・責任に直結します。
役職は人事制度における「制度上の地位」という公式性が最も強い言葉です。
「部長」「課長」「係長」「主任」などが典型的な役職で、それぞれに明確な権限範囲・責任範囲・処遇(給与・手当)が定められています。役職は組織の階層を示す重要な要素で、指揮命令系統の基盤となります。
「役職」が使われる主なシーンはこちらです:
・ 人事制度で「役職定年」「役職手当」「役職昇進試験」と使うとき
・ 組織図で「役職者は全社で120名います」と人数を示すとき
・ 就業規則で「役職ごとの権限範囲」を定めるとき
・ 昇進で「課長という役職に就きました」と使うとき
・ 「役職なし」のように、地位の有無を示すとき
私がパート先の正社員登用面談を受けたとき、人事担当者に「正社員になると、将来的には主任という役職を目指せます。役職に就くと給与が上がりますが、責任も増えます」と説明されました。役職は単なる呼び名ではなく、人事制度として給与・権限・責任が明確に定められた公式な地位だと理解できました。そのパート先では役職者が15名ほどいました。
「肩書き」とは
「肩書き」とは、対外的に示す呼称・称号を指す言葉で、名刺や自己紹介で使う呼び名全般のことです。
語源は「肩に書く」で、昔の武士が着物の肩に家紋や地位を示す印をつけたことに由来するとされています。肩書きという言葉の特徴は、役職のような「制度上の地位」だけでなく、「専門家」「コンサルタント」「アドバイザー」など、公式な役職ではない呼称も含む広い概念である点です。
肩書きは「対外的にどう呼ばれるか・どう名乗るか」という表示上の呼び名です。
名刺には役職だけでなく、「営業部長」「マーケティング担当」「プロジェクトリーダー」「認定講師」など、さまざまな肩書きが書かれます。役職は人事制度で1つに決まりますが、肩書きは複数持つことができ、相手や場面によって使い分けることもあります。
「肩書き」が使われる主なシーンはこちらです:
・ 名刺交換で「肩書きを見せていただけますか」と使うとき
・ 自己紹介で「肩書きは〇〇コンサルタントです」と名乗るとき
・ プロフィールで「彼女の肩書きは代表取締役です」と説明するとき
・ 「肩書きだけで仕事はできない」のように、実力との対比で使うとき
・ 「肩書きなしで勝負する」のように、地位に頼らない姿勢を示すとき
友達が独立してフリーランスになったとき、「名刺の肩書きをどうするか迷ってる。『代表』だと大げさだし、『フリーランス』だと弱い気がする。『〇〇コンサルタント』って書こうかな」と相談されました。フリーランスには組織の「役職」がないので、自分で「肩書き」を考えて名乗る必要があるんですね。結局「ブランディングコンサルタント」という肩書きを選んでいました。
バイト先の新人に仕事押し付けられる先輩ポジション辛すぎ 🦅 pic.twitter.com/R1MssZgQC8
— ドーパミン (@noracima) February 19, 2026
「ポジション」とは
「ポジション(position)」とは、英語で「位置・立場・地位」を意味するカタカナ語で、組織やチームでの立ち位置・役割を指し、必ずしも正式な役職とは限らない言葉です。
語源は英語の「position(位置・立場)」で、ラテン語の「ponere(置く)」に由来します。ポジションという言葉の特徴は、役職のような「公式な制度」ではなく、「その人がどんな役割・機能を担っているか」という機能的な立場を示す点です。「この人はどんな仕事をしているか」という視点で使われます。
ポジションは「機能・役割としての立場」というニュアンスが強い言葉です。
「リーダーポジション」「マネジメントポジション」「新しいポジションを創設する」のように、組織での役割・機能を表します。スポーツでは「ポジションを守る」のように位置・役割を指し、ビジネスでも同様に「どんな役割を担うか」という意味で使われます。
「ポジション」が使われる主なシーンはこちらです:
・ 採用で「マーケティングポジションの募集」と役割を示すとき
・ 組織改編で「新しいポジションを設置します」と使うとき
・ キャリアで「より高いポジションを目指す」と昇進志向を表すとき
・ プロジェクトで「あなたのポジションはプロジェクトリーダーです」と使うとき
・ 「ポジションチェンジ」のように、役割の変更を示すとき
夫が会社で新規事業の担当になったとき、「『新規事業推進ポジション』に任命された。役職は課長のままだけど、新しいポジションとして独立した予算と権限をもらった」と話していました。役職は変わらないけれど、組織での役割・機能が大きく変わるという意味で「ポジション」という言葉がぴったりでした。そのポジションには3名が配属されたそうです。
3つの違いを比較
ここで「役職」「肩書き」「ポジション」の違いを、いくつかのポイントでまとめて整理します。
最もわかりやすい違いは「公式性・制度性の強さ」です。
役職は最も公式で、人事制度で正式に定められた地位です。給与・権限・責任が明確に結びついています。肩書きは対外的な呼称で、名刺や自己紹介で使う呼び名です。役職も肩書きの一種ですが、役職以外の呼称も肩書きに含まれます。ポジションは機能・役割としての立場で、公式な役職とは限りません。
「変更のしやすさ」にも違いがあります。
役職は人事制度に基づく昇進・降格でしか変わらず、簡単には変えられません。肩書きは比較的自由に設定でき、フリーランスなら自分で決められます。ポジションは組織の必要に応じて柔軟に設定・変更でき、プロジェクトごとに変わることもあります。
使われる企業文化・場面にも差があります。
役職は伝統的な日本企業・階層構造が明確な組織でよく使われます。肩書きは対外的なコミュニケーション・名刺交換・自己紹介の場面で使われます。ポジションは外資系企業・ベンチャー・フラットな組織・プロジェクトベースの働き方で好まれます。
ビジネスでの使い方と例文
ビジネス文書で3つを使い分ける際の具体的な例文を紹介します。「公式な地位なら役職、呼び名なら肩書き、機能・役割ならポジション」と覚えておくと実務で役立ちます。
【役職の例文】
・ 「課長という役職に昇進し、5名の部下を持つことになりました」
・ 「役職手当として月3万円が支給されます」
・ 「役職者会議を毎月第一月曜日に開催します」
【肩書きの例文】
・ 「名刺の肩書きは『営業本部長』と記載しています」
・ 「彼女の肩書きは『チーフコンサルタント』です」
・ 「肩書きに恥じない仕事をしたいと思います」
【ポジションの例文】
・ 「プロジェクトマネージャーというポジションを任されました」
・ 「デジタルマーケティングポジションの募集を開始します」
・ 「より責任の大きいポジションにチャレンジしたい」
シーン別の使い分けガイド
人事制度・昇進・組織図では「役職」が最も適切です。「役職昇進」「役職手当」「役職定年」のように、公式な人事制度として定められた地位を語る場面では役職が正確で格式があります。
名刺交換・自己紹介・対外的な説明では「肩書き」が自然です。「名刺の肩書きは〇〇です」「肩書きだけ聞いてもピンと来ない」のように、呼称・呼び名を示す場面では肩書きが適しています。
採用・組織改編・機能的な役割では「ポジション」が効果的です。「このポジションの募集」「新しいポジションを創設」のように、機能・役割としての立場を示す場面ではポジションが現代的で適切です。
間違えやすいポイント
最もよくある間違いは、「役職」と「肩書き」を完全に同じ意味として使ってしまうことです。
「彼の肩書きは課長です」という言い方は正しいですが、より正確には「彼の役職は課長で、肩書きも課長です」となります。役職(公式な地位)も肩書き(呼称)になりますが、肩書きには役職以外の呼称も含まれるため、完全に同義ではありません。
「ポジション」を公式な役職と同じと思い込むことへの注意も必要です。
「あなたのポジションは何ですか?」と聞かれて「課長です」と答えるのは正しいですが、ポジションは必ずしも役職を指すとは限りません。「プロジェクトリーダーというポジション」は役職ではなく役割です。文脈に応じて使い分けが必要です。
フリーランスの場合の使い分けにも注意が必要です。
フリーランスには組織の「役職」がないため、「肩書き」を自分で設定します。「コンサルタント」「アドバイザー」「デザイナー」などは役職ではなく肩書きです。「私の役職は〇〇です」と言うと不自然なので、「肩書きは〇〇です」と言うのが適切です。
よくある質問
Q1:「役職」と「肩書き」はどう使い分ける?
「役職」は人事制度で定められた公式な地位、「肩書き」は名刺や自己紹介で使う呼称です。 役職も肩書きの一種ですが、肩書きには役職以外の呼称(「コンサルタント」「アドバイザー」など)も含まれます。人事制度を語るときは「役職」、対外的な呼び名を語るときは「肩書き」が適切です。
Q2:「ポジション」は「役職」と同じ?
必ずしも同じではありません。 ポジションは機能・役割としての立場を指し、公式な役職とは限りません。「プロジェクトリーダーというポジション」は役職ではなく役割です。ただし、「マネジメントポジション」が課長・部長などの役職を指すこともあり、文脈によって意味が変わります。
Q3:名刺に書くのは「役職」?「肩書き」?
名刺に書くのは「肩書き」です。 その肩書きが役職(部長・課長など)である場合もあれば、役職以外の呼称(コンサルタント・スペシャリストなど)である場合もあります。名刺作成の際は「肩書きをどうするか」と考えるのが自然です。
Q4:フリーランスに「役職」はある?
フリーランスには組織の「役職」はありません。 役職は組織の階層構造における地位なので、組織に属さないフリーランスには該当しません。その代わり、自分で「肩書き」を設定します。「代表」「〇〇コンサルタント」「フリーランス〇〇」などが一般的な肩書きです。
Q5:「ポジションを変える」とはどういう意味?
組織やチームでの役割・機能を変えることを指します。 「営業ポジションからマーケティングポジションに変わる」のように、担当する業務領域が変わることです。役職が変わらなくても、ポジション(役割)が変わることはあります。スポーツでも「ポジションチェンジ」は守備位置の変更を意味します。
Q6:日常会話では3つのどれが使いやすい?
日常会話では「役職」が最も使いやすく一般的です。 「あの人の役職は何?」「課長という役職に就いた」のように、組織での地位を示す言葉として幅広く使えます。「肩書き」はやや堅い印象、「ポジション」は外資系・IT企業寄りの印象があるため、一般的な会話には「役職」が最も馴染みます。
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「役職」「肩書き」「ポジション」の違いを整理すると、以下のようになります。
・ 「役職」は人事制度で定められた公式な地位。部長・課長など給与・権限・責任が明確に結びついた制度上の階級
・ 「肩書き」は対外的に示す呼称・称号。名刺や自己紹介で使う呼び名全般で、役職も肩書きの一種
・ 「ポジション」は機能・役割としての立場。組織やチームでの役割を示し、必ずしも公式な役職とは限らない
「公式な地位なら役職、呼び名なら肩書き、機能・役割ならポジション」という基準を覚えておくだけで、3つの使い分けがぐっとクリアになります。ぜひビジネスの場面で正しく使い分けてみてください!

