ファミレスや洋食屋で「ピラフ」「チャーハン」「リゾット」「パエリア」というメニューを見て、「どれもご飯料理だけど、何が違うの?」と思ったことはありませんか?
私も以前、洋食屋でランチメニューを眺めながら、「ピラフとチャーハンってどう違うの?」と友達に聞いて、「知らない」と言われてそのまま終わったことがあります。どれも美味しいご飯料理ですが、実は使うお米の状態から発祥国、調理法まで全部違うんです。
この記事では以下がわかります。
・ 4つの料理の明確な定義と発祥
・ 生米か炊いた米かという最大の違い
・ 水分量・油・調理法の細かい違いと覚え方
パエリア🥘火加減が難しくて、まだ完璧にはならない感じ🫠お味は最高なので、また作るぞー❣️ pic.twitter.com/WU74rwGnv0
— haru_syuka (@HaruSyuka) February 11, 2026
「ピラフ」「チャーハン」「リゾット」「パエリア」の違いを簡単にまとめ

4つの料理の最大の違いは、生のお米を使うか、炊いたお米を使うかです。
簡単にまとめると以下の通りです。
・ 生米を使う→ピラフ・リゾット・パエリア(炒めてから炊く・煮る) ・ 炊いた米を使う→チャーハン(炊いたご飯を炒める)
次に、生米を使う3つの料理の違いは「水分を残すかどうか」です。
・ 水分を飛ばして仕上げる→ピラフ・パエリア ・ 水分をあえて残して仕上げる→リゾット
私の友人が料理教室の講師をしていて、「まず生米か炊き米かを覚えるのが基本」と言っていました。冷やご飯が余っていたらチャーハン、生米があればピラフ・リゾット・パエリアと使い分けられるそうです。この一点を押さえるだけで、4つの料理への理解がぐっと深まるとか。
発祥国もすべて異なります。 ピラフ(トルコ→フランス)、チャーハン(中国)、リゾット(イタリア)、パエリア(スペイン)と、まさに世界各地のお米料理が揃っています。
「ピラフ」とは
ピラフとは、生のお米をバターで炒めてからスープで炊き上げた料理です。 トルコ料理の「ピラウ(pilav)」が起源で、フランスに伝わり「ピラフ(pilaf)」として発展しました。インドの「プラーカ」を起源とする説もあり、古代から中東・中央アジアを中心に親しまれてきた料理です。
ピラフの最大の特徴は、生米をバターでコーティングしてからスープで炊き上げることです。 最初にバターで米を炒めることで表面に油膜ができ、スープを加えて炊いてもパラパラに仕上がります。バターの風味とブイヨンの旨みがお米にしっかり染み込む、洋風の炊き込みご飯といえます。
ピラフの作り方の基本は以下の通りです。生米をバターやオリーブオイルで炒め、お米が透明になったところでブイヨンスープを投入し、水気が無くなるまで炊き上げます。仕上げに蒸らすことでしっとりとした食感になります。
具材は玉ねぎ・鶏肉・海老・きのこなど多彩で、自由度が高いのも特徴です。 カレーピラフ、シーフードピラフ、チキンピラフなど様々なアレンジができます。
私の知人が洋食屋で働いていて、「ピラフは洋風炊き込みごはん」と言っていました。生米をバターで炒めてからスープで炊くことで、米一粒一粒にバターとブイヨンの旨みが染み込み、チャーハンとは全く違うしっとりとした食感になるそうです。日本では炊いたご飯を使って作ることもあるけれど、本来は生米から作るとか。ピラフは洋食の基本料理だと言っていました。
日本のピラフは本場とやや異なります。 日本ではインディカ米が一般的でないため、粘りのある国産米が使われることが多く、また炊いたご飯を使って作るケースも多く見られます。
「チャーハン」とは
チャーハンとは、炊き上がったお米を卵や具材とともに強火で炒めた中華料理です。 中国語表記で「炒飯(チャオファン)」が日本語で「チャーハン」となりました。起源は6世紀ともいわれる超ロングセラー料理で、冷やご飯を再利用するための工夫として誕生したとされています。
チャーハンの最大の特徴は、炊いたご飯を強火でパラパラに炒めることです。 生米ではなく炊いたご飯を使うため短時間で作れ、醤油や塩・胡椒・中華調味料で香ばしい香りとパラパラの食感に仕上げます。卵が全体をコーティングすることでパラパラ感が生まれます。
チャーハンのコツは「卵を先に炒める」ことです。先に卵を炒めてすぐにご飯を加えることで、卵がお米を一粒一粒コーティングしてパラパラになります。強火で短時間で一気に炒めることも重要です。
使う油はサラダ油やラードで、醤油ベースの中華風の味付けが基本です。 ネギ・卵・チャーシューなどが定番の具材ですが、残り物の野菜や肉を使った自由なアレンジができます。
私の友人が中華料理店で働いていて、「チャーハンはパラパラが命」と言っていました。炊いたご飯を強火で一気に炒め、水分を飛ばしてパラパラにすることが美味しいチャーハンの条件だそうです。家庭のコンロでは火力が足りないため、少量ずつ炒めるのがコツだとか。チャーハンは火力との戦いだと言っていました。
焼き飯との違いも知っておくと便利です。 チャーハンは卵を先に炒めてからご飯を加えますが、焼き飯はご飯を先に炒めてから卵を後から加えます。主に関西で「焼き飯」と呼ぶことが多く、チャーハンは鉄鍋(中華鍋)、焼き飯は鉄板で作るのが本来の形とも言われています。
「リゾット」とは
リゾットとは、生のお米をオリーブオイルやバターで炒め、ブイヨンスープで煮て水分をあえて残した料理です。 イタリアが発祥で、「最高の米料理」を意味する「リーゾ・オットティモ」の略という説もあります。
リゾットの最大の特徴は、水分をあえて残したクリーミーな仕上がりです。 ピラフやパエリアが水分を飛ばして仕上げるのに対し、リゾットはスープを少しずつ加えながら米の澱粉質を引き出し、とろりとした食感に仕上げます。西洋風のお粥に近いイメージです。
リゾットの作り方の基本は以下の通りです。生米をオリーブオイルやバターで炒め、白ワインを加えて煮立て、アルデンテ(少し芯が残る程度)になるまでスープを少しずつ加えながら煮ます。最後にバターやパルメザンチーズを加えてクリーミーに仕上げます。
使う油はオリーブオイルやバターで、白ワインを加えるのが特徴です。 チーズや生クリームを加えてコクを出すことも多く、きのこリゾット、カルボナーラリゾット、トマトリゾットなど様々なアレンジがあります。
私の知人がイタリアンレストランで働いていて、「リゾットは火加減が命」と言っていました。スープを少しずつ加えながら、常にかき混ぜ続けることで米の澱粉質が溶け出し、クリーミーなとろみが生まれるそうです。一度に大量のスープを加えてしまうと水っぽくなるとか。リゾットは忍耐の料理だと言っていました。
リゾットに向くお米はアルボリオ米などの短粒種です。 日本の短粒米も澱粉質が多いため比較的向いており、本場イタリアのリゾットに近い食感を出せます。
「パエリア」とは
パエリアとは、生のお米をオリーブオイルで炒め、サフランを加えた魚介系スープで炊き上げたスペイン料理です。 スペインのバレンシア地方で9世紀前後に誕生し、アラブ人がスペインに稲作をもたらしたことで発展したとされています。
パエリアという名前はバレンシア語で「フライパン」を意味します。 両側に取っ手がついた平底の浅くて丸い専用鍋「パエジェーラ(パエリア鍋)」が料理名の由来で、その鍋ごとテーブルに出すのがスペインの伝統です。
パエリアの最大の特徴は、サフランによる鮮やかな黄色とおこげです。 黄色い香辛料サフランで色づいたご飯と、鍋底に自然にできる「ソカラット(おこげ)」が本場パエリアの醍醐味です。スペインでは「おこげが旨い」とされ、香ばしいソカラットを楽しむために最後に強火にするほどです。
パエリアの作り方の基本は以下の通りです。パエリア鍋にオリーブオイルを熱し、具材を炒めて塩こしょうで味付けします。生米を加えて透き通るまで炒め、サフランを加えたスープを注いで蓋をせずに炊き上げます。
本場スペインのパエリアはバレンシア地方ではウサギ肉や鶏肉、インゲンが定番ですが、日本では海老・ムール貝・イカなど魚介中心のイメージが強いです。 地中海に面した地域では魚介を使った「マリスコス(seafood)パエリア」が人気です。
私の友人がスペイン料理店で働いていて、「パエリアはおこげが美味しい」と言っていました。鍋底に自然にできるソカラット(おこげ)こそ本場パエリアの美味しさの核心で、香ばしいおこげを楽しめないパエリアは本場とは違うとか。日本のパエリアはおこげを作らないことが多いそうです。パエリアはおこげを楽しむ料理だと言っていました。
4つの違いをまとめて比較
4つの料理の違いを整理すると以下の通りです。
使うお米の違いは以下の通りです。 チャーハン:炊いた米(炊き上がったご飯)、ピラフ・リゾット・パエリア:生米(炊く前の米)です。
水分の扱いの違いは以下の通りです。 チャーハン・ピラフ・パエリア:水分を飛ばして仕上げる、リゾット:水分をあえて残してクリーミーに仕上げる、です。
炒めるときの油の違いは以下の通りです。 ピラフ:バター(洋風のまろやかな風味)、チャーハン:サラダ油やラード(中華風の香ばしい風味)、リゾット:オリーブオイルやバター(イタリア風の濃厚な風味)、パエリア:オリーブオイル(地中海風の爽やかな風味)です。
発祥国の違いは以下の通りです。 ピラフ:トルコ→フランスで発展、チャーハン:中国(揚州が発祥とも)、リゾット:イタリア、パエリア:スペイン(バレンシア地方)です。
食感・見た目の違いも明確です。 チャーハン:パラパラで香ばしい、ピラフ:しっとりで洋風の旨み、リゾット:とろとろクリーミー(お粥風)、パエリア:水分なし・黄色・おこげあり、です。
私の友人がレストランで料理をしていて、「4つの違いは米の状態と水分量で分かる」と言っていました。炊いた米→チャーハン、生米で水分残す→リゾット、生米で水分飛ばす→ピラフかパエリアというように、二択で絞り込んでいくと覚えやすいそうです。
覚え方・区別のコツ
4つの料理を覚えるコツは、「生米か炊き米か」→「水分を残すか」→「油と発祥国」の順番で覚えることです。
まず炊いた米→チャーハンと確定。次に生米の3つは水分を残すか残さないかで、リゾットだけが水分を残します。残りのピラフとパエリアは油(バターvsオリーブオイル)と発祥(フランスvsスペイン)で区別できます。
色で覚える方法もあります。 パエリアだけがサフランで黄色く色づくという特徴があり、「黄色いのがパエリア」と視覚的に覚えやすいです。
私が料理を覚えるとき、「炊いたご飯で作れるのはチャーハンだけ、生米で水っぽいのがリゾット、黄色いのがパエリア、残りがピラフ」という順番で覚えました。一度覚えると混乱しなくなります。
発祥と特徴をセットで覚える方法も有効です。 チャーハン=中国・パラパラ、ピラフ=フランス・しっとり、リゾット=イタリア・とろとろ、パエリア=スペイン・黄色・おこげという組み合わせです。
また、「世界三大米飯」という覚え方もあります。ピラフ、リゾット、パエリアが「世界三大米飯」と呼ばれることがあり、この3つはすべて生米から作るという共通点があります。チャーハンは炊いた米から作るため含まれていません。
適当なサイズに切った玉ねぎ、ベーコン、しめじを炒めてから、ごはん,チューブにんにく,水,コンソメを加えて水気が飛ぶまで炒める。最後に豆乳を注いでごはんと絡ませたら完成。濃厚すぎる激うまリゾットなのでガチでハマります。 pic.twitter.com/RTsqhZKzn3
— ha (@chocoha25) February 6, 2026
間違えやすいポイント
最も間違えやすいのが、「ピラフも炊いたご飯で作る」という誤解です。
日本のご家庭ではピラフを炊いたご飯で作ることがありますが、本来のピラフは生米から作ります。生米をバターで炒めてからスープで炊くことで、米一粒一粒に旨みが染み込むのが本来のピラフの特徴です。日本版ピラフはチャーハンに近い作り方と言えます。
もう1つよくある間違いが、「リゾットはお粥と同じ」という誤解です。どちらも水分が多いご飯料理ですが、お粥は炊いたご飯(または生米)を大量の水で柔らかく煮たもの、リゾットは生米を炒めてからスープを少しずつ加えてアルデンテに仕上げたものです。リゾットはある程度米の芯が残る「アルデンテ」が理想で、完全に柔らかくするお粥とは別物です。
私の友人が料理教室に通ったとき、「ピラフは炊いたご飯で作っていいの?」と先生に聞いたら、「それはチャーハンの作り方です」と指摘されたことがあるそうです。これもよくある誤解で、本来のピラフは生米から作ります。 日本でよく見られるピラフは、本場流とは異なる日本式のアレンジです。
また、「パエリアはおこげを作ってはいけない」という誤解もあります。実は本場スペインでは鍋底のおこげ(ソカラット)こそがパエリアの醍醐味です。香ばしいおこげを楽しむために最後に強火にする職人もいるほどで、日本のパエリアにはおこげがないことが多いですが、本場では大切にされています。
パエリアに使うお米についても注意が必要です。本場スペインではジャバニカ米(短粒で吸水性が高い品種)を使います。日本米でも代用できますが、インディカ米は水分を吸いすぎてしまうため向きません。
よくある質問
Q1:ピラフ・チャーハン・リゾット・パエリアの一番簡単な見分け方は?
生米か炊いた米かで見分けます。 炊いたご飯を炒める→チャーハン(中国)、生米を使う→ピラフ・リゾット・パエリアの3つです。さらに水分を残す→リゾット(イタリア)、水分を飛ばす→ピラフ(フランス)またはパエリア(スペイン・黄色)と絞り込めます。
Q2:チャーハンと焼き飯の違いは?
卵を入れるタイミングが違います。 チャーハンは卵を先に炒めてからご飯を加え、焼き飯はご飯を先に炒めてから卵を後から加えます。また、チャーハンは中華料理、焼き飯は主に関西で使われる呼び名で鉄板を使うのが本来の形とも言われています。
Q3:なぜリゾットだけ水分を残すの?
イタリアの食文化として、スープごとお米を楽しむスタイルだからです。 リゾットは米の澱粉質を溶かし出してとろみを生み出す料理で、ピラフやパエリアのように水分を飛ばすと本来の美味しさが失われます。西洋風のお粥に近いイメージで、スープの旨みをお米と一緒に味わうのがリゾットの醍醐味です。
Q4:パエリアが黄色い理由は?
サフランを使うからです。 サフランは世界で最も高価なスパイスのひとつで、独特の色素が米を鮮やかな黄色に染めます。香りと風味も加えることで、パエリアの独特の美味しさが生まれます。安価なパエリアではターメリック(ウコン)で代用することもありますが、本場ではサフランが必須です。
Q5:世界三大米飯とは?
ピラフ・リゾット・パエリアの3つです。 いずれも生米から炊き上げるヨーロッパ発祥の料理で、発祥はそれぞれピラフ(トルコ→フランス)、リゾット(イタリア)、パエリア(スペイン)です。チャーハンは炊いた米を炒めるアジア発祥の料理のため含まれていませんが、世界で最も食べられているご飯料理のひとつです。
Q6:家で作りやすいのはどれ?
チャーハンが最も手軽です。 冷やご飯と卵と少しの具材があればすぐに作れます。次いで日本式ピラフ(炊いたご飯バージョン)も手軽です。生米から作るピラフやパエリアは30〜40分、リゾットはスープを少しずつ加えながら常にかき混ぜる必要があるため、手間がかかります。
Q7:ピラフの発祥はトルコ?フランス?
起源はトルコですが、フランスで広まったという経緯があります。 トルコ料理の「ピラウ(pilav)」が起源で、そこからフランスに伝わり「ピラフ(pilaf)」として発展しました。さらにフランスから世界中に広まり、インドの「プラーカ」を共通の祖先とする説もあります。日本には西洋料理として伝来しました。
「チャーハン」の人気商品をレビュー件数順に楽天で探す!まとめ
ピラフとは生のお米をバターで炒めてからブイヨンスープで炊き上げた料理で、トルコ起源でフランスを通じて広まった洋風炊き込みご飯です。 しっとりとした食感とバターの風味が特徴で、水分を飛ばして仕上げます。多彩な具材に対応できる自由度の高さも魅力です。
チャーハンとは炊き上がったお米を卵や具材とともに強火で炒めた中華料理で、4つの中で唯一炊いたご飯を使います。 パラパラとした食感と香ばしい香りが特徴で、短時間で作れるお手軽さも魅力です。関西では「焼き飯」と呼ばれることもあります。
リゾットとは生のお米をオリーブオイルで炒め、スープを少しずつ加えながら水分をあえて残してクリーミーに仕上げたイタリア料理です。 とろとろとした食感が特徴で、西洋風のお粥に近い仕上がりです。チーズや白ワインを加えて濃厚な味わいに仕上げます。
パエリアとは生のお米をオリーブオイルで炒め、サフランを加えた魚介系スープで炊き上げたスペイン料理です。 サフランによる鮮やかな黄色と鍋底のおこげ(ソカラット)が本場の醍醐味で、専用のパエリア鍋を使って豪快に作るのが伝統です。
4つの最大の違いは「生米か炊いた米か」と「水分を残すかどうか」です。 炊いた米を使うチャーハン、生米で水分を残すリゾット、生米で水分を飛ばすピラフとパエリア——この違いを覚えれば、次にメニューで迷ったとき自信を持って選べます!

